Tag Archive for フルート

エレクトーンと奏でるフルートと協奏曲の夕べ

豊かな可能性を拓く新機軸のコンサート  フルートとエレクトーン。ありそうで、なかなかお目にかからない共演かもしれない。しかも、フルートは日本を代表するフルーティスト・工藤重典で、エレクトーンは洗足学園音楽大学電子オルガンコース教授を務める赤塚博美が担当する。このふたりは初顔合わせということだ。  さて、そのコンサートの…

萩原貴子(フルート)

デビュー25周年で聴かせる煌めきのサウンド  日本音楽コンクールのフルート(当時8年に1回)部門で当時史上最年少にて優勝以来、数多の演奏活動を経て今年デビュー25周年。円熟の境地を迎えた萩原貴子が、3人の作曲家の作品に新しい生命を吹き込むソナタ集をリリースする。 「若い頃は、美空ひばりさんのナンバーや、名曲の技巧的なア…

カール=ハインツ・シュッツ(フルート) & シャルロッテ・バルツェライト(ハープ)

ウィーン・フィル首席奏者による夢のデュオ  ウィーン国立歌劇場管弦楽団とウィーン・フィルの首席奏者を務める一方、ソロや数々の室内アンサンブルでも、骨太かつ温かな美音を披露し、世界中の聴衆を虜にする現代フルート界きっての名手、カール=ハインツ・シュッツ。同じウィーン・フィルで首席ハープ奏者を務め、名ソリストとしても国際的…

福川伸陽(ホルン)

管楽アンサンブルで愉しむ“大シンフォニー”  木管楽器の演奏家のファンなら、“ハルモニームジーク”という言葉を一度は聞いたことがあるだろう。18世紀後半から19世紀の半ばにかけて人気のあった木管楽器主体のアンサンブルで、その編成はオーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンが各2、そこにコントラバスが加わることも多かった…

岩下智子(フルート) ゴーベールの世界

フランス近代作曲家ゴーベールのエッセンス  東京芸大・同大学院を経て、ドイツ・デトモルト大学に学び、国内外で活躍しているフルーティストの岩下智子が、20世紀前半のフランスで活躍したフィッリップ・ゴーベール(1879〜1941)によるフルートとピアノのための全作品を収録したアルバムを完成させた。これを記念し、そのエッセン…

工藤重典(フルート)

バッハ演奏に一石を投じる録音登場  J.S.バッハの「無伴奏チェロ組曲」を、フルートで演奏するのは無謀な挑戦なのだろうか。いや、そこに音楽としての確かな説得力が存在するのであれば、楽器の存在を超えた本質へと迫り、聴き手の耳と心をつかまえるのだろう。であるとするなら、ランパルもニコレも、ゴールウェイも成し遂げなかった全6…

アルカスSASEBO 「Mプロジェクト」

 アルカスSASEBOの『Mプロジェクト』は、年間を通じて1人の作曲家に着目し、異なるステージで同じ作曲家の作品を取り上げる中から、その音楽のみならず、人間像まで掘り下げてゆくオリジナル企画。2年目となる平成29年度は、生誕220年を迎えたシューベルトをテーマに据える。たくさんある魅力的な公演からいくつかご紹介しよう。…

若林かをり(フルート)

シャリーノの音楽は私にとって魔法のようなものです  若林かをりが、2015年から近江楽堂で現代の無伴奏フルート作品を集めたリサイタル・シリーズに取り組んでいる。今年は、生誕70年を迎えるイタリアの作曲家サルヴァトーレ・シャリーノのフルート独奏のための作品集 第一集・第二集 (全12曲)を、4月と10月の2回に分けて演奏…

東京・春・音楽祭―東京のオペラの森2017― 東京春祭ディスカヴァリー・シリーズ vol.4 忘れられた音楽――禁じられた作曲家たち 〜《Cultural Exodus》証言としての音楽

よみがえる亡命作曲家たちの名曲  野蛮さは文化においてもしばしば横行する。特に20世紀には出自、信条、政治動向などによって人生の方向を変えざるを得なくなった才能は少なくない。ウィーン国立音楽大学教授のゲロルド・グルーバーはそんな亡命音楽家研究の第一人者だが、グルーバーが同じくこの分野を得意とするフルーティスト、ウルリケ…

秋山和慶(指揮) 東京交響楽団

 現在のオーケストラ公演で、これほど面白いプログラムは稀だろう。2016年シーズンに創立70周年を迎えた東京交響楽団が、それに因んで「作品番号70」の3曲を取り上げる。しかも作曲者のチョイスが意外性十分だ。指揮は桂冠指揮者の秋山和慶。1964年に同楽団を指揮してデビュー後、40年にわたって音楽監督・常任指揮者を務めた、…