Tag Archive for バリトン

日本橋オペラ特別公演 オスカー・ヒッレブランド(バリトン) & 福田祥子(ソプラノ) デュオリサイタル

東西の名歌手2人で聴くヴェルディとワーグナーの名曲  東京メトロ水天宮前駅から徒歩2分、中央区立日本橋公会堂内にある「日本橋劇場」は、400席強の程よいサイズ。内装も美しく、落ち着いた空間である。  さて、このホールを根城とする団体〈日本橋オペラ〉が、来る8月下旬に特別公演を開催。内容は、2人の“ドラマティックな声音を…

平林 龍(バリトン)

極上の“フレンチ・メロディ”を再び  パリ・エコールノルマル音楽院で研鑽を積み、多彩な演奏活動を続けている若手バリトン歌手の平林龍。  昨年12月には、フランス近代音楽を代表するフォーレの歌曲を、より高度な完成の域へと導いた「象徴派」の詩人ポール・ヴェルレーヌのテキストによる作品を全て収録したCD(2015年にHaku…

第22回宮崎国際音楽祭

新たな企画も加わり、より多彩で充実した内容に  第22回目を迎える宮崎国際音楽祭。今年も豪華で多彩なプログラムが用意されているが、それを支えているのは最初の年から続く“骨太”な考え方なのだと思う。教育、アジアとの連携、一流の演奏家との交流。そうした意図が隅々にまで感じられるプログラムだ。 豪華アーティストが集結するメイ…

ペドロ・アルフテル(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

“ラテン系”音楽のカラフルな魅力が全開  新日本フィルは今シーズンから3つのシリーズで定期公演を行っている。その一つ「ルビー」は金曜日と土曜日の午後2時に開演される、つまりマチネーの公演である。  その第6回目は指揮にペドロ・アルフテルを迎える。彼は1971年スペインのマドリード生まれ。ドイツで基礎を学び、ウィーン国立…

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 特別演奏会 千住 明 オペラ《万葉集》(演奏会形式)

万葉の優美な世界がドラマティックに蘇る  作曲家・編曲家・プロデューサーとして活躍中の千住明が、2009年に作曲したオペラ《万葉集》。同年室内管弦楽版で初演されたのち、11年にオーケストラ版で改訂初演された。典雅な古典の世界をリリカルに描いた同作は初演時より好評を博してきたが、この4月、東京シティ・フィルの特別演奏会で…

マルクス・アイヒェ(バリトン)

葛藤に苦しむ王、そして、旅の途上の遥かなるものへの 憧れを歌う  ウィーン国立歌劇場日本公演の《ナクソス島のアリアドネ》で若々しく知的な音楽教師を歌い演じたマルクス・アイヒェ。2017年春に再び来日し、同じヤノフスキの指揮で今度はワーグナー《神々の黄昏》を歌うことになる。 「ヤノフスキさんは素晴らしい指揮者ですね。リハ…

HAKUJU 東日本大震災 チャリティコンサート

人気奏者が集結して復興を支援  2011年の東日本大震災以来「東北復興支援プロジェクト・被災地支援チーム」を組織して活動を行い、本社ビル1階でのチャリティロビーコンサートなどを続けてきた白寿生科学研究所。その活動の一環として、今年も3月11日には福島県相馬市「学校法人みどり幼稚園」を支援する公演を、同社が運営するHak…

ディートリヒ・ヘンシェル(バリトン)

名匠によるドイツ・リートの“王道”  不世出の名ドイツ・リート歌手フィッシャー=ディースカウの存在は、あとに続くバリトン歌手たちにとって大きすぎて、今後は彼と比較してはいけないのではないかとさえ思っていたが、そんなことはなかった。ディースカウ亡きあとのリート界にも、後継たるべき名バリトンたちが続々と名乗りをあげている。…

NISSAY OPERA 2017 プッチーニ《ラ・ボエーム》

 日生劇場のオペラの快進撃が続いている。昨年の《セビリアの理髪師》と《後宮からの逃走》で、熱心なファンのみならず、“オペラ初体験”の少年少女たちも大いに楽しませたからである。客席の筆者も、若者たちの歓声や溜息を目の当たりにして嬉しくなった。その成功の源は、やはり、「内容を分かりやすく伝えたい」と願う作り手側─演出家を代…

第14回 東京音楽コンクール 優勝者&最高位入賞者コンサート

将来有望な若き才能たちの競演  これまで国内外で活躍する多くの音楽家を輩出してきた東京音楽コンクール。各部門に外国人審査員を迎えるなど新たなスタートを切った昨年に続き、今年も大きな変化を迎えた。金管部門でテューバが審査対象に加わり、最高位入賞者もテューバから出たのである。さらに声楽とピアノ部門では、初の韓国人優勝者の登…