Pre-Stage=Prestige

嘉目真木子(ソプラノ)

若きディーヴァが《金閣寺》と《魔弾の射手》でみせる新境地  佐藤しのぶ、佐々木典子ら、東京二期会に連綿と続く名歌手の系譜に加わるであろう期待のソプラノ、嘉目真木子。いま最も輝いているオペラ歌手の一人だ。小さいときから歌が好きで、小学2年生でオペラに目覚めたというから驚きだ。 「最初の出会いは大分県民オペラ協会の《魔笛》…

フランツ・ウェルザー=メスト(指揮)

ベートーヴェンの音楽は、「プロメテウス」に始まっています  世界的指揮者フランツ・ウェルザー=メストは、今年6月、2002年から音楽監督を務めるクリーヴランド管弦楽団を率いてベートーヴェンの交響曲全曲演奏会を行う。これは楽団創立100周年に、地元とウィーンに続いて東京で開催される重要なプロジェクト。2010年の鮮烈な名…

沼尻竜典(指揮)

モーツァルトは《魔笛》で一歩踏み越えた境地に達したと思います  今年、開場55周年を迎える日生劇場は、“モーツァルト・シリーズ”としてモーツァルトのオペラ4作品を上演する。その第一弾は、国内外の歌劇場で活躍する指揮の沼尻竜典と、海外で研鑽を積み同劇場初登場となる演出の佐藤美晴がタッグを組んでの《魔笛》。日生劇場としては…

サカリ・オラモ(指揮)

伝統の音を守りながら革新を加え、さらなる高みへ  フィンランドの音楽一家出身のサカリ・オラモは、1998年バーミンガム市交響楽団の音楽監督に就任し、一躍世界の注目を集めた。以後、フィンランド放送交響楽団を経て、現在はロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者・芸術顧問をはじめ、BBC交響楽団やウェスト…

チョン・ミョンフン(指揮)

東京フィルは、私にとって“日本の家族”です  世界的指揮者チョン・ミョンフンが東京フィルのポストに就いて早17年。いまやその関係は成熟の域に入ったと言っていい。 「時間の経過は大切なこと。私は歳をとるのを喜んでいます。なぜなら色々な意味が深まってくるからです。私と東京フィルはそういう間柄だと思います。最初の共演で知り合…

アレクサンドラ・スム(ヴァイオリン)

社会貢献活動にも積極的な才媛による5年ぶりのリサイタル  パリを拠点に国際的に活躍しているヴァイオリニストのアレクサンドラ・スムが、久々に日本でリサイタルをひらく。祖父も父もヴァイオリニストというモスクワの音楽一家の生まれ。アレクサンドラが2歳のとき、父が所属していたユーリ・バシュメットの室内オーケストラが南フランスに…

金子三勇士(ピアノ)

メジャーな曲ほど、弾く上でスリルと責任を感じます  ハンガリーと日本の血を引く、ピアニストの金子三勇士。最近の彼は、通常のコンサートのステージに立つだけでなく、アウトリーチやラジオのパーソナリティなど活動を多彩に広げ、多忙な日々を送っている。 「常に新しい場所で人に会い、何かを発信したり、感じたりすること、美味しいもの…

鈴木美登里(ソプラノ、ラ・フォンテヴェルデ主宰)

愛の言葉を旋律にのせて ――モンテヴェルディのマドリガーレを歌う  モンテヴェルディ生誕450年だった2017年は、作品の演奏回数が一昨年から倍増したとも言われ、日本のモンテヴェルディ受容史上、特筆すべき年となった。しかしそんな狂騒を横目に、モンテヴェルディのマドリガーレ集全曲演奏という偉業に、じっくり着実に取り組んで…

柴田真郁(指揮)& 小林厚子(ソプラノ)

ドラマティックな魅力が凝縮されたマスネの秘曲オペラ、いよいよ日本初演!  1876年、内戦状態のスペインで青年アラキルに純愛を捧げる娘アニタと、19世紀末のイタリアで、初老の夫率いる道化一座を抜け出したいと願う女優ネッダ。置かれた立場は対照的ながら“男に傷つけられる女”の哀しさで二人は繋がっている。藤原歌劇団が2月に日…

及川浩治(ピアノ)

「エリーゼのために」をプロとして真剣に弾きたいと思っています  「名曲の花束」――及川浩治のリサイタルに付けられた、シンプルにして美しいタイトルだ。曲目を一瞥すると、シューマンの「トロイメライ」やベートーヴェンの「エリーゼのために」、ショパンの「バラード第1番」などが目に飛び込み、よく知られた曲を並べた名曲集のように見…