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並河寿美 (ソプラノ)

レオノーレは精神的にも“男前”でありたいですね  重厚な外観と幻想的な雰囲気を持った内装で知られ、1963年10月の開場以来、数々の名演を生んできた日生劇場。同劇場開場50周年記念公演としてベートーヴェン唯一のオペラ、《フィデリオ》が登場する。何と同劇場での本作の上演は、名舞台として今なお語り継がれるカール・ベーム指揮…

本岩孝之(声楽)

愛の歌はバリトンがふさわしい  “声楽家”本岩孝之が、CD『バリトンでうたう愛の歌』をリリース、そして記念コンサートを開催する。自身6枚目となる今回のアルバムは、実は初めて“バリトンのみでの”CDとなった。そう、本岩孝之は、カウンターテナーからバスまでをこなすという驚くべき喉の持ち主なのだ。どのような経緯でこのような驚…

上岡敏之(指揮)

前代未聞の快挙が続く  ヴッパータール響との来日公演等で熱狂的支持を集める上岡敏之が、指揮者として「第九」とピアニストとしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ集のCDを同時にリリースする。これはおそらく前代未聞だ。  「第九」は、「創設150周年の意味もあって、8年ぶりにヴッパータール響で演奏した」2012年9月のライヴ録…

寺神戸 亮 (指揮)

名作オペラを当時のサウンドで愉しむ  《フィガロの結婚》のテーマはいつの世にも変わらぬもの。つまりは「横暴な上司に“倍返しする”部下」である。だから、どんな上演スタイルでも愛される人気作。今回はバロック演奏の第一人者、寺神戸亮が「18世紀の音」でこのオペラを追究する。 「モーツァルト後期のオペラは比類なき傑作ぞろいです…

中井恒仁&武田美和子(ピアノ・デュオ)

“好対照デュオ”が挑む「第九」  デュオにはさまざまなタイプがあるが、中井恒仁&武田美和子ピアノデュオの場合は、異なる個性が一体化する“好対照デュオ”なのだろう。 「双子や兄弟などそっくりな2人が演奏するデュオもありますが、私たちの場合は体格も音の特徴も違います。性格の異なる相手のピアノを信頼し、流れを予想しながら一つ…

藤村俊介(チェロ)

リサイタルはピアノ、CDは2台ハープと共演  NHK交響楽団でチェロのフォアシュピーラー(次席奏者)を務める傍ら、ソリストとして、また人気チェロ・クァルテット「ラ・クァルティーナ」のメンバーとしても活躍する藤村俊介。そんな藤村が11月に行うリサイタルは、ブラームスのスケルツォ(F.A.E.ソナタ)&ソナタ第2番、カサド…

新倉 瞳(チェロ)

デュオとトリオで聴かせる新たな魅力  昨年6月にスイスの名門バーゼル音楽院の修士課程を最高点で修了し、現在は同音楽院の教職課程で学ぶチェリストの新倉瞳。この11月に行うリサイタルでは、ピアノとのデュオのほか、ヴァイオリンを加えたトリオも聴かせる2段構成プログラムが興味深い。  前半はピアノ(鈴木慎崇)とのデュオ。サン=…

クン=ウー・パイク(ピアノ)

音符同士が愛し合う唯一無二の抒情小品集  クン=ウー・パイクは、1946年韓国生まれ。82年以降パリを拠点に活躍する、アジア出身国際派ピアニストの先駆けであり、デッカやグラモフォン等でのCD録音も数多い、現役屈指の大家だ。昨年4月トッパンホールにおけるベートーヴェン&ブラームス・プログラムで圧倒的名演を残したパイクが、…

パノハ弦楽四重奏団

“音の職人”たちの紡ぐアンサンブル  「音楽への愛、仲間への敬意です」驚くほどシンプルかつ奥の深い答えだ。今年結成45年を迎えるパノハ弦楽四重奏団に、グループを長く続けるための秘訣を尋ねた時のこと。  世にプロの弦楽四重奏団は数々あれど、全員が(例えばソロやオーケストラ活動の傍らでアンサンブルを組むのではなく)四重奏団…

イリヤ・ラシュコフスキー(ピアノ)

ポジティブなエネルギーをうけとってほしい  昨年秋の浜松国際ピアノコンクールで優勝に輝いた、イリヤ・ラシュコフスキー。今年は夏と秋に優勝者ツアーで日本全国をまわる。  本選で演奏したプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番は圧巻だった。指揮の井上道義はラシュコフスキーとの掛け合いが楽しくて仕方ないといった様子で、客席も熱狂。…