インタビュー

清水和音

新たな挑戦の思いをこめて  5年先のことはわからない、と人は言う。だが、よく生きていれば、微笑みかけるものはある。  清水和音が、5年間の春と秋をピアノ音楽の珠玉の名曲で彩る。スカルラッティ、バッハから、おそらくプロコフィエフ、シマノフスキまで。全10回のシリーズは題して《清水和音 ピアノ主義》。一つひとつのプログラム…

大崎結真 (ピアノ)

輝くような美をお届けしたい  キラリと輝く感性、技術そしてキャリアをも持ち合わせた若手ピアニストを紹介する彩の国さいたま芸術劇場《ピアノ・エトワール・シリーズ》。この12月には大崎結真が登場する。大崎は高校卒業と同時にイタリア、フランスへ留学し、ロン=ティボー、ジュネーヴ、リーズなど名だたる国際コンクールで上位入賞を果…

アトリウム弦楽四重奏団

チャイコフスキー全曲は大きなチャレンジですね  ロンドンとボルドーの弦楽四重奏コンクールで優勝し、世界を舞台に躍進中のアトリウム弦楽四重奏団が、11月末に、チャイコフスキーとショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲演奏プログラムを携えて来日する。 「チャイコフスキーの音楽にはそれは深い感情と魂がこもっていて、我々アトリウム…

ゲルハルト・オピッツ(ピアノ)

シューベルトの個人的な“音楽語法”に近づく  ドイツの伝統を継承する巨匠、ゲルハルト・オピッツが2010年から東京で続けてきた、シューベルトの連続演奏会(全8回)。この好企画が、いよいよ12月に完結の時を迎える。作曲家の晩年に焦点を当てた第7回(3つのピアノ曲D946、ソナタ第17番 他)と、キャリアの最初と最後に視点…

スタニスラフ・ スクロヴァチェフスキ●指揮

元気を保つ秘訣は、音楽に対する集中力とワイン(?)  現役最高齢の指揮者の一人であるスタニスラフ・スクロヴァチェフスキは、今年10月3日、90歳の誕生日を日本で祝った。当日は、桂冠名誉指揮者を務める読売日本交響楽団の東京オペラシティ公演。終演後、読響が「ハッピー・バースデイ」を奏でると、会場は温かな拍手に包まれた。 「…

西村 朗(作曲)

神、人間、創造について問う壮大な物語  インド哲学の粋を極めた大叙事詩『マハーバーラタ』の第6巻にあたる『バガヴァッド・ギーター』。ヒンズー教での幻影の力「マーヤー」を超越し、絶対的な存在である聖バガヴァッドに近づくことで、解脱の境地に至ろうとする選ばれた戦士アルジュナ。その苦悩と決断。宇宙的な規模で神、人間、存在につ…

並河寿美 (ソプラノ)

レオノーレは精神的にも“男前”でありたいですね  重厚な外観と幻想的な雰囲気を持った内装で知られ、1963年10月の開場以来、数々の名演を生んできた日生劇場。同劇場開場50周年記念公演としてベートーヴェン唯一のオペラ、《フィデリオ》が登場する。何と同劇場での本作の上演は、名舞台として今なお語り継がれるカール・ベーム指揮…

本岩孝之(声楽)

愛の歌はバリトンがふさわしい  “声楽家”本岩孝之が、CD『バリトンでうたう愛の歌』をリリース、そして記念コンサートを開催する。自身6枚目となる今回のアルバムは、実は初めて“バリトンのみでの”CDとなった。そう、本岩孝之は、カウンターテナーからバスまでをこなすという驚くべき喉の持ち主なのだ。どのような経緯でこのような驚…

上岡敏之(指揮)

前代未聞の快挙が続く  ヴッパータール響との来日公演等で熱狂的支持を集める上岡敏之が、指揮者として「第九」とピアニストとしてベートーヴェンのピアノ・ソナタ集のCDを同時にリリースする。これはおそらく前代未聞だ。  「第九」は、「創設150周年の意味もあって、8年ぶりにヴッパータール響で演奏した」2012年9月のライヴ録…

寺神戸 亮 (指揮)

名作オペラを当時のサウンドで愉しむ  《フィガロの結婚》のテーマはいつの世にも変わらぬもの。つまりは「横暴な上司に“倍返しする”部下」である。だから、どんな上演スタイルでも愛される人気作。今回はバロック演奏の第一人者、寺神戸亮が「18世紀の音」でこのオペラを追究する。 「モーツァルト後期のオペラは比類なき傑作ぞろいです…