インタビュー

横山幸雄(ピアノ)

僕自身がショパンであったらどんなにいいかと常に思いますね  今年もゴールデンウィークに横山幸雄のショパン全曲演奏会が行われる。ショパン生誕200年の2010年、1日で全166曲を弾く企画が初めて発表されたときには誰もが驚いたが、以来内容を変えながら回を重ね、今年5年目を迎えた。もはや、驚きよりは、次に何を聴かせてもらえ…

モイツァ・エルトマン(ソプラノ)

今度のリサイタルはカラフルな夕べになるでしょう。  清澄な美声と深い表現力に可憐な容姿を併せ持つソプラノ歌手、モイツァ・エルトマン。2012年のリサイタルをはじめ、日本でも素晴らしい歌声を聴かせている彼女だが、元々はヴァイオリニストを目指していたという。 「6歳からヴァイオリンを習い始めました。同じ頃ハンブルク国立歌劇…

フィリップ・ジャルスキー(カウンターテナー)

2大カストラートへのオマージュ  フィリップ・ジャルスキーが10年程前にバロック界の新星として登場した時、それまでにない新しいタイプのカウンターテナーが現れたと感じたのは筆者だけではなかろう。ピュアかつ艶やかな高音、驚異的なコロラトゥーラ技巧、そしてチャーミングな舞台プレゼンスによって、彼は古楽のジャンルを超え、世界中…

小宮正安(脚本) 狂言風オペラ 《ドン・ジョヴァンニ》

狂言がモーツァルトのユーモアと“共振”する  大蔵流狂言の茂山一門とドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン管楽ゾリステンという異色コラボによる狂言風オペラ《ドン・ジョヴァンニ》が、ゴールデンウィーク前半に全国6都市で上演される。オペラといっても歌はなく、オペラを題材にした狂言風芝居といったところ。2002年に《ド…

ウェン=シン・ヤン(チェロ)

キーワードは“転移”です  豊潤な音色と完璧な技巧、何よりも深い音楽性で聴衆を魅了するチェロの名手ウェン=シン・ヤンが、Hakuju Hallの人気シリーズ《ワンダフル one アワー》に登場。今回は、スイス人作曲家フーバーによる無伴奏作品「無限の転移」(1976)を核に据え、シューマン「民謡風の5つの小品」とショスタ…

ナタリー・デセイ(ソプラノ)

私にはジャンルの違いは存在しません  4月に日本で歌曲リサイタルを開くナタリー・デセイ。燦めく声音で世界中の歌劇場を制覇した彼女だが、昨年11月、フランスの音楽雑誌の問いかけに「2014年秋までオペラはお休み。やりたいことがたくさんあるの!」と宣言した。そこで電話インタビューを行い、来日への抱負を訊ねてみた。 「オペラ…

KEITO & VASKO “Viano”(ピアノ&ヴァイオリン・デュオ)

新進デュオのクリエイティブな挑戦  1台4手の兄弟ピアノデュオ「レ・フレール」をはじめとして、ソロでも活躍中の斎藤圭土と、英国ロイヤル・オペラ・ハウスの第1ソロコンサートマスターを務めるヴァイオリニストのヴァスコ・ヴァッシレフがデュオを結成する。その名も「KEITO& VASKO “Viano”」。初めて会った瞬間から…

岡村喬生(バス)

《蝶々夫人》の真実の姿をもとめて  プッチーニ《蝶々夫人》の、いわば「岡村喬生版」ともいうべきバージョンをご存知の方も多いだろう。2011年イタリア、トッレデルラーゴのプッチーニ・フェスティバルでの上演が日本の新聞・テレビでも大きく取り上げられた、岡村の改訂台本・演出によるプロダクションだ。邦題《マダマ・バタフライ》。…

吉田 誠 (クラリネット)

底知れぬ大器が超豪華メンバーと競演!  吉田誠は、型破りのクラリネット奏者だ。何しろ15歳で楽器を始めながら、17歳で松方ホール音楽賞の大賞を受賞し、18歳で大阪フィルと共演しているから驚き。プロに至る経緯は実に興味深いのだが、誌面のスペースの都合上(残念!)要点のみ記すと、「音楽教育者の両親のもと1987年兵庫県に生…

横坂 源(チェロ)

ヨーロッパの空気感を伝えたい  いま最注目のチェリスト横坂源が、東京・春・音楽祭の『齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞者支援コンサート』に出演。同賞はソニー音楽財団が主宰し、2002年から毎年、小澤征爾や堤剛らの選考により、有望な若手指揮者とチェリストに与えられている。横坂は08年度の受賞者だ。 「コンクールと違い、欲しいと…