インタビュー

三浦章宏(ヴァイオリン)

 東京フィルハーモニー交響楽団のコンサートマスターとしてのみならず、ソロや室内楽など多彩な活動を展開している三浦章宏が1日で、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全10曲の完奏に挑む。三浦ならではの意欲的なリサイタルだ。  三浦は50歳になった2011年に「自分のホームグラウンドはオーケストラだから、コンチェルトを弾き…

濱田芳通(音楽監督・リコーダー・コルネット)× 彌勒忠史(カウンターテナー)

音楽的な視点でつづる天正少年使節の物語 1582年2月。本能寺で織田信長が謀反に遭う4ヵ月前、4人の日本人少年を乗せたポルトガル船が長崎を出航した。伊東マンショ、千々石ミゲル、原マルティノ、中浦ジュリアン。「天正少年使節」と呼ばれる、当時13歳の4人は、ザビエル来航以来の日本での布教の成果を誇示するためにヨーロッパに派…

川久保賜紀(ヴァイオリン)

名手たちが集結して繰り広げる“中身の濃い”3日間  今年で12回目の開催を迎える仙台クラシックフェスティバル(せんくら)。その第4回(2009年)から毎回参加し、今度が9度目の参加となる川久保賜紀は「せんくら」の魅力をこう語る。 「すばらしい演奏家が仙台にぎゅっと集まり、あちこちのホールで朝から夜までいろいろなコンサー…

寺田悦子(ピアノ)

 寺田悦子は、一夜のリサイタルのなかですべて同じ調性でプログラムを彩る「調の秘密」シリーズや、夫の渡邉規久雄とのピアノ・デュオなど、興味深いコンサートを開催している。この9月のリサイタルのタイトルは、「五線譜に描かれた情景〜煌きの音画〜」。プログラムには、ピアニスティックな作品がそろう。「情景が浮かぶような曲を選んでや…

WASABI(新・純邦楽ユニット)

 まずは写真をご覧いただきたい。そのクールなビジュアルは、さながらロック・バンドのようではないか!  彼らの名はWASABI。津軽三味線の兄弟ユニット「吉田兄弟」の吉田良一郎が「子どもたちに和楽器の魅力を伝えたい」という思いから、元永拓(尺八)、市川慎(箏・十七弦)、美鵬直三朗(太鼓・鳴り物)とともに結成、キャッチーで…

山碕智子(ヴィオラ/ロータス・カルテット)

 シュトゥットガルトを拠点に活動するロータス・カルテット。25年にわたって活動を続ける息の長い弦楽四重奏団だ。その中の3人による弦楽三重奏を聴く希少な機会が、宝塚ベガ・ホールで1日だけ訪れる。ヴィオラの山碕智子に話を聞いた。 「十数年前に2回ほど、3人だけで弾いたことはありました。結構手応えはあって、かなり楽しめたんで…

荒井英治(ヴァイオリン)

節目の年に紡ぐ“言葉のない歌”  ヴァイオリニストの荒井英治が久々に本格的なリサイタルをひらく。共演は清水和音。 「清水さんとは90年代後半にベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第3番・第7番などを共演して、良い感触を持ちました。そして今回、再び、一緒に音楽ができればと希望したのです。前回は、彼に自分とは違う音楽性を感…

ペペ・ロメロ(ギター)

ギター界の巨匠が贈る魅力溢れる2プログラム  “クラシック・ギター界のレジェンド”が、再び来日を果たす。今年で73歳を迎えた現代最高の巨匠、ペペ・ロメロ。親交も深かったドイツの名工、ハウザー2世の製作した銘器で、バッハなどドイツ作品を軸に披露する『ハウザーのゆうべ』(9/22)と、巨匠の息子であるペペ・ロメロJr.が製…

イリア・グリンゴルツ(ヴァイオリン)

パガニーニとシャリーノがもたらす未知なる体験  パガニーニ国際ヴァイオリン・コンクールに優勝(1998年)したイリア・グリンゴルツにとって、あらゆる技巧を駆使し、表現の極北を追求したパガニーニの「24のカプリース」は、文字通りプロフェッショナルへの入口にあった曲。その後もレコーディングを行うなど、この作品に魅了され続け…

今井信子(ヴィオラ)

ヴィオラだけのアンサンブルによる音色の妙  シンプルながら、深い世界を想起させるシリーズ・タイトル『今井信子・夢』。これまでも『ヴィオラスペース』をはじめ多くのエキサイティングな企画でヴィオラの可能性を追求してきた今井信子だが、このシリーズもまたチャレンジングなプログラムを続けてきた。シューベルトの「冬の旅」を、俳優・…