注目公演

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

めくるめく刺激のヴァリエーション  ノット&東響を聴く妙味の一つが、斬新なプログラミング。それは、昨年4月の東京オペラシティシリーズにおける、リゲティ作品とヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団によるパーセル作品の交互演奏といった大胆な発想を交えながら、各曲を単独で聴いた時とは異なる立体的かつ清新な感覚をもたらしてきた。  この発…

テイツィアーナ・ドゥカーティ(ソプラノ) オペラコンサート

《トスカ》ハイライトなどを至宝の美声で  名だたる声楽コンクールで「出場すなわち優勝」と言われるほどの輝かしい実績を重ね、ヨーロッパ中の檜舞台で活躍するソプラノのテイツィアーナ・ドゥカーティ。日本の音楽ファンの前に再び降り立ち、イタリア伝統のベル・カントと幅広い表現力を備えた、至宝の美声を聴かせる。  今回は、昨年4月…

KAAT × 高山 明/Port B『ワーグナー・プロジェクト』 ―「ニュルンベルクのマイスタージンガー」―

ヒップホップでワーグナー?!  KAAT神奈川芸術劇場がこれまでにない、まったく新しい形でワーグナーを上演する。構成・演出は、既存の枠組みを超えたプロジェクトを展開する高山明と彼を中心とする創作ユニットのPort B。  《ニュルンベルクのマイスタージンガー》は通常上演時間6時間に及ぶ、ワーグナーのなかでも最も長大なオ…

飯森範親(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

話題の新鋭チェリストも登場する期待のチャイコフスキー・プロ  東京シティ・フィルの定期演奏会に飯森範親が客演し、オール・チャイコフスキー・プログラムを指揮する。  注目は、「ロココの主題による変奏曲」でチェロ独奏を務める岡本侑也。今年5月から6月にかけて開催されたエリーザベト王妃国際音楽コンクール・チェロ部門で第2位を…

法村友井バレエ団創立80周年公演『赤き死の舞踏』『騎兵隊の休息』『未来へ』

E.A.ポーの小説による独創的なバレエがリメイクされて復活  本年(2017年)創立80周年を迎えた法村友井バレエ団(団長:法村牧緒)が記念公演を行う。  注目されるのが戸田邦雄(1915〜2003)作曲による『赤き死の舞踏』。これは同バレエ団が1956年、エドガー・アラン・ポーの短編小説『赤死病の仮面』に想を得て創作…

東京オペラシティ B→C195 大野若菜(ヴィオラ)

ヴィオラ界のホープが楽器のオリジナリティを追求  ベルリン在住のヴィオラ奏者、大野若菜が東京オペラシティのリサイタルシリーズ『B→C』に登場する。1993年生まれの大野は、多くのヴィオラ奏者がそうであるようにまずヴァイオリンを始め、高校に入学する前にヴィオラに転向した。東京芸術大学附属高校の3年生であった2011年に、…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

ウィーン古典派2大巨匠への興味が深まる好企画  東京交響楽団の東京オペラシティシリーズが10月で第100回を迎えるが、このシリーズは選曲がひとひねり利いている。意表を突くコンビネーションでも、聴いてみるとなるほど、とオチがつくのが愉しい。記念回を振るのは音楽監督のジョナサン・ノット。今一番熱いコンビのひとつだ。  今回…

Music Program TOKYO “Jazz meets Classic” with 東京都交響楽団 小曽根 真(ピアノ) & ピーター・アースキン(パーカッション)

共鳴しあうバーンスタインと熱いジャズ・サウンド  小曽根真をホストに、ジャズとクラシックの垣根を超えた“音楽”の刺激と感動を聴き手にもたらしてくれる『“Jazz meets Classic” with 東京都交響楽団』が今年も開催される。このコンサートでは毎年海外から一流ジャズ・ミュージシャンを招くのが恒例となっている…

上岡敏之(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

デンマークにまつわる名曲と秘曲  北欧4国の中でもドイツに隣接し、ユトランド半島と400を超える大小の島から成るデンマーク。実は今年、日本との外交が樹立して150年という記念すべき年を迎えている。そして、首都を代表するオーケストラのひとつ、コペンハーゲン・フィルの首席指揮者を務めているのが上岡敏之なのだ。となれば、新日…

クラシカル・プレイヤーズ東京 最終公演

オール・モーツァルトで有終の美を飾る  フルート奏者の有田正広を指揮に迎え、特に古典派からロマン派の作品に焦点を当て、鮮烈なサウンドを生み出してきたオリジナル楽器集団「クラシカル・プレイヤーズ東京(CPT)」が、前身にあたる「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」の結成から、四半世紀でピリオドを打つことに。オール・モ…