注目公演

東京オペラシティ B→C ミサ・ミード(ユーフォニアム)

世界で活躍する若き名手が聴かせる新しい響き  ユーフォニアムは吹奏楽曲ではまろやかな音色でひときわ目立つ楽器だが、この楽器の世界的にも珍しい、女性ソリストとして近年注目を集めているのがミサ・ミード。熊本生まれの新鋭日本人奏者だ。  今回はバッハ「ソナタ ロ短調BWV 1030」ではじまり、ブラジルやスペインなど世界各国…

アプリコ・アフタヌーン・サロン2018 Vol.5 春爛漫〜イタリア・オペラの名曲たち

初心者もオペラに開眼する粋な企画  平日の午後、リラックスした気分でクラシックを味わう時間を提案する、大田区民ホールの人気サロンが、何かと慌ただしい新生活のスタートも一段落する4月の中旬に、ピアノ伴奏でイタリア・オペラを気軽に楽しめる公演を企画。しかも、咲き誇る花のように近年活躍めざましいソプラノの小林沙羅と、伸びやか…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

2大シンフォニストの“白鳥の歌”を並べて  マーラー、ブルックナーという“オーケストラ芸術の本丸”というべきレパートリーで、ノットは東京交響楽団と金字塔を次々と打ち立ててきた。緊張感あふれるリードで協調性や緻密さといった日本人の特性を引き出しつつも、ノットはそこにサウンドの輝かしさやパワーを加えてみせた。とりわけ一昨年…

いわきアリオス開館10周年記念 小山実稚恵 ピアノ・リサイタル 〜10年の時を刻んで

アニバーサリーを名演で寿ぐ  2008年4月、福島県の浜街道(太平洋側)南端で栄えるいわき市に生まれた複合文化施設「いわき芸術文化交流館アリオス」。本格的なコンサートホールや演劇などを楽しめる小劇場ほかを備え、多彩なコンサートやイベントを開催しながら、地域を豊かにしてきた文化発信地だ。  そのオープンから10周年となる…

椎名雄一郎 見て聴いて楽しむ!! バッハ・オルガン紀行 〜大フーガと小フーガ〜

ルネサンス、バロック、モダン―3種のサウンドを堪能  知的かつ熱い血の通った演奏が、国際的な注目を集めるオルガンの名手・椎名雄一郎。時代様式ごとに構造やピッチ、調律の異なる3種のオルガンを弾き分けて、バッハによる“大”と“小”、ト短調による2つの「フーガ」を軸に、大作曲家たちのオルガン音楽の脈々たる潮流を辿るステージ「…

デヴィット・ザイデル ファゴット・コンサート

ファゴットの豊かな表現力を愉しむ一夜  「縁の下の力持ち」なんて一体、誰が言ったのだろう。こんなに魅力的で、心揺さぶる音色を紡ぐ楽器だったとは。オーストリアの名手、デヴィット・ザイデルの奏でるファゴットの調べに触れれば、たちまち皆が魂を奪われ、こんな思いを抱くに違いない。  ザルツブルク出身。地元のモーツァルテウム音大…

第134回 スーパー・リクライニング・コンサート 三村奈々恵 マリンバ・リサイタル

温かなサウンドで癒やしのひとときを  リラックスして感覚を解放し、ゆったりと音楽を味わうHakuju Hallの「スーパー・リクライニング・コンサート」。第134回は、多彩な音楽を自在に奏するマリンバ奏者、三村奈々恵によるリサイタルだ。  アメリカをはじめとし、ヨーロッパ、アジア、中南米でも活躍する三村。今回は「変幻自…

大野和士(指揮) 東京都交響楽団

新シーズンはマーラーの大シンフォニーで開幕  大野和士の都響音楽監督もこの春をもって3期目に入るが、新シーズンの幕開けにマーラーの交響曲第3番をぶつけてきたあたりに、手応えが確かなものへと成長しているのを感じる。なんといってもこれは4管編成の巨大管弦楽にアルト独唱、女声・児童合唱が加わり、2部6楽章構成、100分近くを…

ソニックシティ・オープン30周年記念 日本フィルハーモニー交響楽団特別公演

趣深いショパンとエネルギッシュな名曲と  1988年、さいたま市となる以前の大宮にオープンしたソニックシティが、開館30周年を記念して3つのコンサートを行う。その一つ目が、日本フィルハーモニー交響楽団による特別公演。指揮には小林研一郎、ソリストにピアニストのダン・タイ・ソンを迎えるという豪華な内容。嬉しいのは、埼玉県内…

渡邊一正(指揮) 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

新シーズンの幕開けはドヴォルザーク傑作選!  東京シティ・フィルは、高関健が常任指揮者に就任してからの3シーズンで機能性と表現力に著しく磨きをかけ、聴衆の胸に迫る演奏を積み重ねてきた。高関とシティ・フィルは2021年3月まで契約を延長し、さらなる飛躍と新機軸を見せていくことになるが、2018/19シーズンのラインナップ…