注目公演

第420回 日経ミューズサロン イルミナートヴィルトーゾ弦楽四重奏団

名手たちによる珠玉の旋律の数々  国際的に活躍する名手たちが贈る、至福の一夜を堪能したい。  西本智実が芸術監督兼首席指揮者を務めるイルミナートフィルハーモニーオーケストラは、受賞歴を持つソリスト級の奏者らで組織された名人集団。この11月、ヴァチカン国際音楽祭と枢機卿音楽ミサに、アジアの団体として初めて招聘される。これ…

津留崎直紀(チェロ)&小林道夫(チェンバロ)

バッハの精神を求めて  「ソロ活動と作曲に専念したい」と30年にわたって在籍した名門リヨン歌劇場管弦楽団を2011年秋に退団、同年のうちに、ベートーヴェンから自作を含めた現代までの作品を取り上げた全6回の連続演奏会を開催し、大反響を巻き起こしたチェリストの津留崎直紀。今回は、彼が「青二才だった僕に、数多くの示唆を与えて…

アンドレア・バッティストーニ(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団

イタリア人指揮者によるアメリカ大陸プログラム  2014年1月の東京フィル定期に出演が予定されていた女性指揮者アロンドラ・デ・ラ・パーラが3月に出産を控えているために来日できなくなった。代わって指揮台に上がるのは、今年5月に同フィル定期に登場して高い評価を得ているアンドレア・バッティストーニ。ヴェローナ生まれで、20代…

高木綾子&吉野直子 フルートとハープの夕べ 八ヶ岳高原サロンコンサート

2人のミューズとの出逢い  標高1500メートルの豊かな自然の中で、世界的な一流演奏家が紡ぐ素晴らしい響きを、わずか250人の聴衆だけで味わう。八ヶ岳高原音楽堂は、1988年のオープン以来、そんな贅沢な時間を提供し続けてきた。今回は、日本音楽コンクール第1位をはじめ数々の賞に輝いてきた高木綾子(フルート)と、ベルリン・…

ヴォルフラム・クリスト(ヴィオラ/ヴィオラ・ダモーレ)×佐藤卓史(ピアノ/フォルテピアノ)

二重奏に新たな伝説が生まれる  既成概念を覆す時が来た! と言えばいささか大げさか。室内楽、中でもデュオの際のピアノは、単なる伴奏にあらず、時にソロ以上の音楽性を要する。トッパンホールのシリーズ<室内楽マイスターへの道>は、その力をもった若手ピアニストに、名匠との共演の場を提供し、奏者の飛躍と室内楽シーンの活性化を図る…

ヴォルフ=ディーター・ハウシルト(指揮)新日本フィルハーモニー交響楽団

真の巨匠芸がもたらす本道の響き  中低音が充実した、ふくよかにして確固たる響きで、滋味溢れる音楽が悠然と運ばれる。それは自然体でいながらコクがあり、聴く者に無類の充足感を与えてくれる…こうした今では貴重なブルックナー演奏を味わえるのが、巨匠ヴォルフ=ディーター・ハウシルト指揮する新日本フィルの公演だ。  新年1月、ハウ…

中村紘子(ピアノ)

新年は華麗なピアニズムで幕開け  情感豊かで華麗な演奏と気品ある佇まい、知的でユーモアにあふれる人柄で人々を魅了し続けている中村紘子が、静岡音楽館AOIのコンサートシリーズに登場。ピアノ音楽の魅力を存分に味わうことのできる、多彩なプログラムを届ける。  当夜は、バッハ=ブゾーニのシャコンヌから始める。そこから続くドビュ…

寺神戸亮が名手たちとともに贈る バッハ協奏曲 名作選

バッハとともに至福の時間を  “名手と名曲の出逢い”ほど、音楽ファンにとって幸せな瞬間はあるまい。バロックヴァイオリンの先駆者として、日本のみならず、ヨーロッパの古楽シーンをリードし続けてきた寺神戸亮。『バッハ協奏曲 名作選』は、寺神戸が古楽界の一線で国際的に活躍する第一人者たちと共に贈る、そんな至福の時間だ。  東京…

東京オペラシティ B→C 藤原功次郎(トロンボーン)

多彩な響きを介した、好漢の“祈り”  彼の演奏は本当に表情豊かだ。それはトロンボーンの概念を超えている。そんな彼=藤原功次郎が、東京オペラシティ名物《B→C》の2014年幕開けを飾る。1985年生まれの藤原は、東京芸大を首席卒業後、教員を経て2009年日本フィルに入団し、翌年首席奏者となった。12年には木管・金管奏者が…

オペラ 《夕鶴》

“普遍的な人間ドラマ”としての再創造  團伊玖磨のオペラ《夕鶴》といえば、1952年の初演以来、すでに800回以上も上演されているという不朽の名作だ。その定番中の定番のフル上演に、佐藤しのぶが初挑戦というのはいささか意外。「自分のすべてを賭けたい」との所信を表明しているとおり、満を持しての初役となる。もちろん、伊藤京子…