注目公演

東京フィルハーモニー交響楽団&Bunkamura ニューイヤーコンサート 2014

お正月は渋谷で華やかに!  新春は豪華なオーケストラを聴きたい、演目はなじみの名曲がいい、ウィンナ・ワルツも他も色々耳にしたい、懐かしい曲やタイムリーな曲も欲しい、話題のソリストがいるとさらに愉しい、行ってラッキーなことがあれば最高に嬉しい…と並べた贅沢な要望をすべて満たす公演、それが東京フィル&Bunkamuraの《…

弦楽五重奏で聴く《ゴルトベルク変奏曲》

静的にして饒舌な音楽の時間がここにある。〜渡辺 和(音楽ジャーナリスト)  J.S.バッハが残した孤高の鍵盤作品ともいえる「ゴルトベルク変奏曲」。 数多の鍵盤奏者がこぞって取り上げ続ける魅力がどこにあるのだろうか。  42年間毎年欠かさず演奏してきた小林道夫氏は「ずい分長いことゴルトベルク変奏曲を弾いてきて、まだ隅々ま…

小澤征爾音楽塾2014 《フィガロの結婚》

凝縮された表現方法を追究した独自のスタイルに期待  2000年に、小澤征爾が若手音楽家を実践的に育成することを目的に始めた小澤征爾音楽塾。オペラ公演を活動の中心に置き、これまでに《フィガロの結婚》、《コジ・ファン・トゥッテ》、《ドン・ジョヴァンニ》、《こうもり》、《ラ・ボエーム》、《セビリャの理髪師》、《カルメン》、《…

【WEBぶらあぼ特別コラム】オペラ《死の都》の魅力〜そのロマンティックな世界観

 愛する者が突然亡くなってしまったら、残された側はその悲しみにどう向き合うのか?例えば、ベルギーの人ロデンバックがフランス語で書いた小説『死都ブリュージュ』(1892)では、亡妻と瓜二つの女と出逢った男が、その女性の乱暴な振る舞い − 妻の遺品の『金髪の束』をもてあそぶ − に激昂して彼女を絞殺。さらに深い孤独を抱えな…

漆原啓子 (ヴァイオリン)&練木繁夫(ピアノ)デュオ・リサイタル

いまが“旬”のデュオに期待  近年、漆原啓子と練木繁夫がデュオを組み、素晴らしい成果をあげている。2人は、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタに取り組み、2009年から11年にかけて全曲録音を行っただけでなく、12年3月には、《東京・春・音楽祭》において、1日でベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲を演奏した。その日…

ベルリン・フィル八重奏団

世界最高のエッセンスを体感する贅沢  “最強の集団と化した最高のアンサンブル”…第1コンサートマスター・樫本大進と首席ホルン奏者・シュテファン・ドールが加わったベルリン・フィル八重奏団を形容すればおのずとそうなる。1928年にスタートした同八重奏団は、ベルリン・フィルのメンバーが組織する室内アンサンブルの中で、最も長い…

梅田俊明(指揮) 東京都交響楽団 日本管弦楽の名曲とその源流―18

最前線の響きを堪能  都響が毎年企画している《日本管弦楽の名曲とその源流》は、現代日本の作曲家の主要作とともに、その作曲家と関連のある欧米の曲(すでに古典となっている作品が多い)をセットにして年間2プログラム上演するもので、今年9年目を迎えた。在京オケが定期演奏会で邦人作品を取り上げる貴重な場だが、昨年からプロデューサ…

第11回 東京音楽コンクール 優勝者コンサート

コンチェルトでフレッシュな才能を堪能  毎回、豊かな才能と個性に溢れた若手を輩出している東京音楽コンクール。その優勝者特典の一つが、オーケストラと共演できる当公演だ。11回目を迎える今回は木管、弦楽、ピアノの覇者3名が登場する。  木管は、今年から拠点を日本に移したハンガリー出身の23歳、コハーン・イシュトヴァーン(ク…

西 陽子 (箏) 静岡音楽館AOI 新春ランチタイム・コンサート

箏の音に寄り添って聴いてみたい  「箏」という楽器への先入観を、根底から覆す体験となるかもしれない。  古典はもとより、現代に生まれた作品も次々に紹介、美術家や詩人、ダンサーらともコラボレーションを展開するなど、先鋭的で国際的な演奏活動が煌めく西陽子。「日本の楽器は主張するよりも、あえて一歩引くことによって、聴く人を引…

トッパンホール ニューイヤーコンサート 2014

オーケストラ作品の金字塔をコンパクトな編成で聴く  創意に溢れた魅力的なプログラムで毎年人気のトッパンホール・ニューイヤーコンサート。2014年も、「室内楽ホールで2大オーケストラ曲を聴く!」という実に興味深いテーマが掲げられている。プログラムは、ホルストの組曲「惑星」とストラヴィンスキーのバレエ「春の祭典」。この壮麗…