注目公演

イデビアン・クルー『図案』

クセになる井手の世界観  あまりにも独特でキテレツで、しかしどうにも愛さないではいられない振付・演出家の井手茂太。芝居など他分野でも引っ張りだこの人気者である。その井手が率いるダンスカンパニー、イデビアン・クルー新作公演のタイトルは『図案』。『図案』て! 毎回タイトルにはセンスが光るが、今回も健在だ。  作品は「劇場自…

佐藤卓史(ピアノ) シューベルトツィクルス 第2回

シューベルトの内奥に迫る一大プロジェクト  誠実さに満ちた深い作品解釈と、磨き抜かれた演奏技術が光るピアニスト佐藤卓史は、今もっとも期待される若手実力派の一人だ。そんな佐藤が、今年の春からスタートさせた一大プロジェクトが『佐藤卓史シューベルトツィクルス』である。短命ながら多作家であったシューベルトのピアノ独奏曲やピアノ…

硬派弦楽アンサンブル 「石田組」

アグレッシヴな熱いサウンドにノックアウト!  14人の男たちが奏でる、熱いサウンドに酔いしれろ! 神奈川フィルのソロ・コンサートマスターで、クラシックにとどまらないボーダーレスな演奏活動、ヴァイオリニストらしからぬルックスでも大人気の石田泰尚。そんな石田がプロデュースするスーパー・ストリングス・ユニットが硬派弦楽アンサ…

第11回 Hakuju Hall ワンダフルoneアワー ウェールズ弦楽四重奏団&金子平(クラリネット)

モーツァルトの“秘曲”をフレッシュなメンバーで  ますます人気と評価を着実に高めている若きウェールズ弦楽四重奏団。そんな彼らがレジデント・アーティストを務めるHakuju Hallで、『ワンダフルoneアワー』シリーズ2度目の公演を行う。プログラムは前回同様、古典と現代を軽やかに往来する作品が選ばれた。しかも今回は、読…

清水和音(ピアノ)

名手・楽器・ホールの幸せな出会い  10年ぶりの大々的なモデルチェンジを経て2010年に発表された、ヤマハのフルコンサートグランドピアノ「CFX」。演奏家からの評価も高く、愛奏するピアニストはますます増加している。  去る4月、大阪ザ・シンフォニーホールに「CFX」が納入された。同ホールの楽器の選定に携わった清水和音が…

エリッソ・ボルクヴァーゼ(ピアノ)

メータも惚れ込んだ音楽性  エリッソ・ボルクヴァーゼはグルジアのトビリシ出身、ロン=ティボーやヴァン・クライバーンなど名だたる国際コンクールで受賞を重ねた、実力派ピアニスト。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管やフランス国立管など世界の著名オーケストラと共演、指揮の名匠ズービン・メータからは「彼女の音楽性と、完璧に制御され…

ワレリー・ゲルギエフ(指揮) マリインスキー歌劇場管弦楽団

名匠たちによる予測不能なバトル!?  今秋、2年ぶりに来日するゲルギエフ&マリインスキー歌劇場管。昨年、あのパンチの効いたエネルギッシュな舞台に接することがかなわなかったので、リスナーの“欲求不満”も溜まっているはずだ。実は筆者も、彼らの逞しい生命力に心洗われたい一人なのだ。  秋の来日で用意された2つのプログラムは、…

K バレエカンパニー 15周年記念公演『カルメン』

「音楽・パッション・人間ドラマ」を描く新作!  『ラ・バヤデール』『ロミオとジュリエット』と、2014年も矢継ぎ早に魅力的な公演を行うK バレエ カンパニー。そこでいま、バレエ・ファンの胸を騒がせる新しい作品が産声を上げようとしている。カンパニーの15周年記念公演、またTBSテレビ60周年特別企画として、今秋の世界初演…

第429回 日経ミューズサロン セルゲイ・マーロフ(ヴァイオリン)&セルゲイ・アントノフ(チェロ)デュオ

若き名手たちの魅惑の競演  かたや、ハイフェッツ国際ヴァイオリン・コンクールと東京国際ヴィオラ・コンクールを制し、ふたつの楽器を持ち替える異色のソリストとして活躍するセルゲイ・マーロフ。かたや、チャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門を制し、スマートかつ洗練されたプレイぶりで人気を博すセルゲイ・アントノフ。同じロシア…

スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ(指揮) 読売日本交響楽団

91歳の巨匠が魅せる“気迫の神化”  この人は、枯れることを知らない。むろん円熟の味はある。しかし音楽はいつも生気に充ちていて推進力抜群。響きやフレーズは絶妙なバランスで構築され、聴き慣れた楽曲にも新たな発見をもたらす。かくも覇気漲る老匠は前代未聞かもしれない…。それがスタニスラフ・スクロヴァチェフスキだ。昨年10月、…