注目公演

セルゲ・ツィンマーマン(ヴァイオリン)

父の美点を継承し、新たな道を切り開く  “フランク・ペーター・ツィンマーマンを父にもつヴァイオリニスト”。音楽は血筋と環境が重要ゆえに、この点だけでも聴く価値はある。しかしドイツが誇る同楽器の名手の子セルゲ・ツィンマーマンは、「完全なる奇跡」とまで賞賛された逸材。期待度の高さは血筋レベルを超えている。1991年生まれの…

佐藤久成(ヴァイオリン)

若きマエストロの“瞬間”  東京芸大を経てベルギーやドイツに学び、数々の国際コンクールで優勝や入賞を重ねて、ソロから室内楽まで、多彩な活躍を続けるヴァイオリンの佐藤久成。特に、音楽史の彼方に埋もれた知られざる作品の発掘に力を注ぎ、鮮烈な感性を注ぎ込んでの蘇演を通じて、聴衆を驚かせ続けている。宇野功芳企画によるシリーズ第…

いずみホール バッハ・オルガン作品全曲演奏会 Vol.3 喜びに満ちて、晴れやかに

デンマークから逸材登場  世界で唯一のバッハを専門とする研究機関であるバッハ・アルヒーフ・ライプツィヒとの共同企画により、大作曲家の豊かな音楽性を湛えたオルガン音楽の魅力を掘り下げていく、いずみホールの《バッハ・オルガン作品全曲演奏会》シリーズ。  同シリーズは、全228曲のオルガン作品を、世界が注目する14人のオルガ…

N響★カンタービレコンサート

今年のGWは上野で名曲を聴こう  早くもゴールデンウィークに行われる注目公演のニュースが届いた。5月3日に東京文化会館で行われる「N響★カンタービレコンサート」である。まとまった休みの取れるゴールデンウィークに、普段とは違ったリラックスした雰囲気でコンサートを楽しみたいという方は多いだろう。しかも、演奏のクオリティが高…

アレクサンドル・ヤコブレフ(ピアノ)

変幻自在な響きの宇宙  “ロシア・ピアニズムの若き至宝”として、世界中の聴衆から熱い注目を浴びているアレクサンドル・ヤコブレフ。ヨーロッパ中の名門コンクールで入賞を重ねること50余り、2010年に開かれた第3回高松音楽コンクールでも優勝を飾り、日本の聴衆にも、強烈な印象を与えた。現在、モスクワはもとより、ベルリンやロー…

東京フィルハーモニー交響楽団 響きの森クラシック・シリーズ vol.47

俊才の3年の成果を記す、千一夜物語  三ツ橋敬子は、東京フィル100年の歴史の中で、定期演奏会を任された初の日本人女性指揮者である。毎回が真剣勝負といえども、在京オケの定期となれば重みが違う。彼女は2011年と12年の2回定期を指揮し、確かな成果を挙げた。また同時に東京フィルはいち早く彼女を認め、その音楽作りを最も深く…

静岡音楽館AOI 東京混声合唱団 「日本のうた」

コーラスで愛でる日本の美  静岡だけで行なわれる、東京混声合唱団(東混)の特別演奏会。指揮は、いま世界が注目するホープの山田和樹。現在、東混のレジデンシャル・コンダクターを務め、4月からは音楽監督に就任する、合唱のジャンルにも積極的な指揮者なのだ。  タイトルどおり、さまざまな日本の歌を集めたコンサートだが、一番の注目…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団 九州ツアー&東京公演

日本フィルが世界に誇る文化活動  今年も日本フィルが九州を訪れる。2月8日の福岡公演から19日の宮崎公演までの全10公演。指揮を担うのはフィンランドの俊英、首席客演指揮者のピエタリ・インキネンだ。  日本フィルと九州には特別な結びつきがある。九州ツアーは今回が39回目。1975年以来の長い歴史を持つ。単に演奏会を行うだ…

エンリケ・マッツォーラ(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

“墨田の道”は一日にしてローマに通ず  レスピーギの「ローマ三部作」は、イタリア人指揮者がいい。トスカニーニ、ムーティ、パッパーノ…と各時代を代表する録音は皆そうだ。イタリア人作曲家が描く歴史や情景の微妙な色合いと香りは、やはり自国の指揮者のみが感知できるに違いない。2月の新日本フィル《新・クラシックへの扉》では、イタ…

エリソ・ヴィルサラーゼ(ピアノ)

11年ぶりのリサイタルが実現!  エリソ・ヴィルサラーゼは、教鞭を執るモスクワやミュンヘンの音楽学校の門下から、ボリス・ベレゾフスキーをはじめとする名手を輩出している。著名なコンクールの審査員も務めているので、彼女を教育者と思っている人もいるかもしれない。だがヴィルサラーゼはロマン派の演奏の系譜を現代に伝えるロシア・ピ…