注目公演

ザ・フレンチ・コネクション in 松本

3人の名手による豪華共演に酔う   豪華という意味でも、貴重という意味でも、注目したいコンサートが《ザ・フレンチ・コネクション in 松本》だ。ベルリン・フィル首席フルート奏者のエマニュエル・パユ、同首席ハープ奏者のマリー=ピエール・ラングラメ、そして当代きっての若手実力派チェロ奏者のジャン=ギアン・ケラス。一夜限りの…

ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)

柔と剛のピアニズム  1990年のチャイコフスキーコンクール優勝以来たびたび来日を重ね、最近ではラ・フォル・ジュルネ音楽祭の常連としてもお馴染みの、ボリス・ベレゾフスキー。がっちりとした体躯から繰り出される音はとにかく豊かで、しかし作品によっては驚くほど繊細な表現を聴かせてくれるピアニストだ。今回のプログラムは、彼のピ…

ジャン=ギアン・ケラス 無伴奏チェロリサイタル

晩秋にはチェロのモノローグがよく似合う  このチェリストの可能性は、いったいどこまで広がるのだろう。ほぼ毎年のように来日し、そのたびに時代の先端を走る音楽家としての証明を提示してくれるジャン=ギアン・ケラス。11月の来日公演では東京、横浜から名古屋や松本、そして西宮などで多彩なプログラムのコンサートを行う。中でも東京オ…

インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブル at Hakuju

新しいサウンド・シーンを体感  新しい世界の開拓には、理屈抜きの面白さがある。分かりにくいと思われがちな現代音楽だが、会場に足を運べば実は盛況ということも少なくない。若手作曲家として世界的に活躍する藤倉大が、今年Hakuju Hallで行った《アート×アート×アート》も映像作品とのコラボなど、見どころ満載で好評だったよ…

大友直人(指揮) 東京交響楽団

ブラームスで聴く大友の“円熟”  大友直人が東京交響楽団の専属指揮者になって、早20年が過ぎた。甘いマスクとフレッシュな指揮姿で聴衆をとろけさせてきた大友も、ロマンスグレーの似合う貫禄のマエストロへと成熟を遂げている。つい数日前にも筆者は、両者が「惑星」などを演奏するのを聴いたが、奇をてらうことなく作品に正面から向かい…

プジェミスル・ヴォイタ(ホルン)

バボラークの“後継者”現る  “上手い”ホルンを聴くのは心地よい。まろやかでコクのある音や滑らかな節回しには惚れ惚れさせられる。だがギネス認定の「世界一難しい楽器」だけあって、真の名手は限られる。その1人であり、いま世界で最も注目を集めているのが、プジェミスル・ヴォイタだ。1983年チェコ生まれの彼は、プラハ音楽院でテ…

今川映美子(ピアノ) シューベルティアーデ Vol.11

「幻想」に聴くシューベルトの真髄  短い生涯のほぼすべてをウィーン付近で過ごしたシューベルトの音楽には、演奏家にとって、一朝一夕に再現できるようになることは不可能なウィーンの香りが満ちる。そんなシューベルトに生涯をかけて取り組む、ピアニストの今川映美子。べラ・バルトーク、エドウィン・フィッシャーに薫陶を受けた名教師、ゲ…

アンドリス・ネルソンス(指揮) バーミンガム市交響楽団

ブレイク中の俊英指揮者、手兵と共に現る  バーミンガム市響といえばラトルのもとで世界的な楽団へと成長を遂げ、ラトルもベルリン・フィルに転出するという、“幸運の女神”に見初められたオーケストラ。そして次につかんだ“宝石”が、2008年より音楽監督を務めているアンドリス・ネルソンスだ。30代半ばだが現在大ブレイク中で、世界…

ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団

俊英が迫るチェコ音楽の真髄  ヤクブ・フルシャと東京都交響楽団のコンビが評判を呼んでいる。フルシャは1981年チェコ出身の気鋭の若手指揮者。2010年に都響のプリンシパル・ゲスト・コンダクターに就任し、以来度々の共演を重ねている。この6月にはR.シュトラウスの「アルプス交響曲」他で爽快な演奏を聴かせてくれたばかり。  …

マグダレーナ・コジェナ(メゾソプラノ)&プリヴァーテ・ムジケ(古楽アンサンブル)

古楽と聴かせる“愛の手紙”  METやコヴェントガーデンの舞台で大役を務め、2012年のザルツブルクでは、公私にわたるパートナーのサイモン・ラトルとの名コンビで《カルメン》役に挑み(イースター音楽祭はベルリン・フィル、夏の音楽祭はウィーン・フィルと)、オペラ・シーンにセンセーショナルを巻き起こしたマグダレーナ・コジェナ…