注目公演

ルネ・コロ(テノール) リサイタル&イマジン七夕コンサート

20世紀の伝説を聴く究極の贅沢  あのルネ・コロを再び日本で聴くことができるとは! もうこれ以外に言葉がない。1937年ベルリン生まれの彼は、バイロイト音楽祭でジークフリート、ローエングリン、タンホイザー、パルジファル、トリスタン、ヴァルターなどワーグナー作品の主役を総なめにし、ウィーン国立歌劇場、ミラノ・スカラ座、メ…

ファブリス・ミリシェー(トロンボーン)

滑らかな技巧、豊かな表情、余裕のパワー…全てが桁違い!  ミュンヘン国際コンクールで史上初となるトロンボーンでの優勝を飾った天才! 1位を容易に出さない同コンクールにおける金管部門の優勝者は、トランペットのアンドレやホルンのバボラークなど少数の名手しかいない。ゆえにこれだけでも彼を聴いてみたくなる。1985年生まれのフ…

Libera Opera Series 12《アンドレア・シェニエ》

“歌”を存分に聴き取りたいファンのために  1998年にスタートした『Libera Opera Series』は、室内楽伴奏、シンプルな演出・装置・衣装というミニマムな形式ながら、オペラ本来の核心とも言える「歌」そのもののクォリティにこだわったオペラ上演を続けている。  その第12回公演はヴェリズモ・オペラの傑作、ジョ…

萩原麻未(ピアノ)

煌めくようなピアニズム  権威あるジュネーヴ国際コンクールのピアノ部門で8年ぶり、そして日本人初の優勝者に輝き、萩原麻未に熱い注目が寄せられてから早4年が経つ。これまでの期間、彼女はパリに拠点を置き、オーケストラとの共演や室内楽でその鮮やかな演奏を披露してきた。しかし独奏を存分に堪能させてくれる機会は、少なくとも東京で…

ピエタリ・インキネン(指揮) 日本フィルハーモニー交響楽団

“北欧の感性”で挑むマーラーの大作  フィンランド出身の若手指揮者ピエタリ・インキネン。ニュージーランド響の音楽監督を務めると同時に、オペラ上演でも国際的な躍進を続けており、ドラマティックな筋書きを端正にまとめ上げる腕には定評がある。2009年の日本フィル首席客演指揮者の就任直後から、両者はマーラー撰集と題して交響曲第…

ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団

知られざるスークのファンタジー  ドヴォルザーク、スメタナ、ヤナーチェク…に続くチェコの作曲家といえば…ヨゼフ・スーク! ドヴォルザークの生徒であり義理の息子でもあるという彼は、後期ロマン派から近代に至る音楽史の中で「強烈に目立つことはないけれど、気がついた人は幸せになれる」という“四つ葉のクローバー”的な存在。作曲に…

ストラディヴァリウスの響き レイ・チェン×石坂団十郎×江口玲

名器で名演を聴く  2014年春にオープンすることで話題の「よみうり大手町ホール」。501席の真新しく親密な空間に名器ストラディヴァリウスの優美で艶やかな音色が響き渡る。そんな贅沢な夕べが当公演だ。出演はレイ・チェン(ヴァイオリン)と石坂団十郎(チェロ)の若手実力派2人。12年にサントリーホールで行われた《ストラディヴ…

第425回 日経ミューズサロン 国立モスクワ音楽院室内合唱団

ダイナミックでクリアなハーモニー  4度目の来日となる国立モスクワ音楽院室内合唱団は、国立モスクワ音楽院合唱指揮科の現役学生とその卒業生で構成された合唱団。1994年にボリス・テヴリンによって組織された。今回は35人が来日。2012年に没したテヴリンは、国立モスクワ合唱団のヴラジーミル・ミーニンやモスクワ・アカデミー合…

東京オペラシティ B→C 大野雄太(ホルン)

ホルンの過去と未来をタイム・トラベル!  東京オペラシティの『B→C』は、楽器の魅力を深く楽しみたい人には実に美味しい公演だ。まして今度は「聴くだけでホルン史が体感できる」のだから食指をそそられる。主役の大野雄太は、山形大から東京芸大の別科&大学院を経て新日本フィル入団後、日本音楽コンクール、日本ホルン・コンクールで第…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

時空を超えた新感触の音楽体験  新時代は鮮やかに始まった! 東京交響楽団&新音楽監督ジョナサン・ノットによる最初の公演だった4月のマーラーの交響曲第9番は、あらゆる音とフレーズを明確に紡ぐ現代音楽寄りのアプローチで、曲の斬新な構造を表出した快演。緊張感漲る東響の“栄養価の高い”演奏と相まって、新コンビの特質を早くも印象…