注目公演

東京・春・音楽祭 ―東京のオペラの森2015―

 桜の花びらが飛び交う雅びの季節に、東京文化会館をはじめ上野の文化施設で横断的に催される東京・春・音楽祭。2014年で10年目を迎え、春の風物詩としてもすっかり定着した。博物館に来てコンサートを聴き、音楽を聴きに来て絵画に触れる。相乗効果で感興を深めた方も多いだろう。  2015年の音楽祭も魅力的な企画が満載だ。軸とな…

ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオーゾ

古典と現代が共鳴しあうステージ  世界最高峰の名門、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の弦楽奏者5人で組織された、ベルリン・フィルハーモニー ヴィルトゥオーゾ(PVB)が、晩秋の日本へと降臨。モーツァルトやドヴォルザークなど古典作品はもちろん、ヴァイオリンの古澤巌を迎えて、強烈なラテンの芳香を放つタンゴの新作まで、多彩…

勅使川原三郎 『天才的な時代』&『パフューム』

勅使川原三郎の新作と佐東利穂子ソロに期待  世界のコンテンポラリー・ダンスで最前線を走り続け、なお旺盛な創作意欲を発揮している勅使川原三郎。今年は勅使川原のカンパニーKARASの公演『睡眠』にオーレリー・デュポンが客演し絶賛されたことも記憶に新しい。  彼がここ数年取り組んでいるのがポーランドの作家ブルーノ・シュルツの…

ミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』

現代のニューヨークにストーリーを置き換えたカラフルな舞台  名作「不思議の国のアリス」をベースに、2012年に話題を集めたミュージカル『アリス・イン・ワンダーランド』が帰ってくる! 舞台を現代のニューヨークに置き換え、アリスを少女の設定から、一人娘を持つ作家へと大胆にアレンジ。不思議の国に迷い込んだ彼女が個性豊かなキャ…

ナタリー・シュトゥッツマン(コントラルト)

奥深い声による、官能の世界  秋深き宵、奥深い滋味を湛えた歌声に身を浸したい。旋律のみならず、詩にも焦点を当て、その魅力を掘り下げてきたトッパンホールの人気シリーズ《歌曲(リート)の森》。今回はコントラルトの第一人者、ナタリー・シュトゥッツマンが再び登場、佳品に込められた官能の世界を表現し尽くす。器楽や指揮を学んだ経験…

ジャン=マルク・ルイサダ(ピアノ)

多層的な音楽世界のエッセンス  知的かつ温かな血の通った音楽性で、世界中の聴衆を魅了し続けている現代フランスを代表する名ピアニスト、ジャン=マルク・ルイサダ。2005年にNHKで放映された『スーパーピアノレッスン』では、深い洞察力に満ちたショパン解釈の神髄を伝授すると共に、映画や芝居を愛する才人としての一面やウィットに…

中村紘子(ピアノ)

円熟のピアニズム  今年デビュー55周年を迎えた中村紘子。日本のピアノ界の活性化や若手音楽家の育成にも力を尽くし、そのうえで変わることのない情熱をピアノ演奏に注ぐ。長い年月にわたってピアニストとして常に第一線で輝き続ける背景には、才能に加えて、想像をはるかに超える努力があるのだろう。  55周年の今年も、東京交響楽団と…

HJリム ピアノ・リサイタル B×B

新鮮な驚きに満ちた2人の“B”  2年前、EMIクラシックスからベートーヴェンのピアノソナタ全曲録音でデビューしたHJリム。今を生きる感性で読み解いた、自由で情感豊かな演奏は、当時音楽ファンに強いインパクトを与えた。今回の来日では、ベートーヴェンの4大ピアノソナタ、そしてバッハの平均律クラヴィーア曲集第1巻という2つの…

浜まゆみ(マリンバ)&クリス・フロー(パーカッション) デュオリサイタル

打楽器の新たな可能性を体感する  打楽器の織り成す、広大な宇宙を体感できるステージとなりそうだ。マリンビストの浜まゆみは桐朋学園大を首席で卒業後、同大学研究科を経て、アメリカ・ミシガン大学大学院の打楽器科に学び、1999年に開かれた第2回世界マリンバコンクールで2位入賞を果たした実力派。オーケストラとの共演や音楽祭への…

新・クラシックへの扉 #43 川瀬賢太郎(指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団

週末の午後、俊才たちの辣腕に酔う  今年30歳の指揮者と23歳の管楽器奏者…。11月の新日本フィル『新・クラシックの扉』の主役たちは、とびきり若い。指揮は活躍目覚ましい川瀬賢太郎。2006年東京国際音楽コンクール<指揮>で2位(1位なし)を受賞後、著名楽団に次々と客演し、現在は神奈川フィルの常任指揮者と名古屋フィルの指…