注目公演

トッパンホール エスポワール シリーズ 10 北村朋幹(ピアノ) Vol.2 —室内楽

俊才の新境地&異才の初ソロを一夜で堪能  北村朋幹は才気溢れるピアニストだ。今年23歳ながら、10代半ばから第一線に立ち、どこか余裕すらも感じさせてきた。その彼が、昨年10月のトッパンホール〈エスポワール シリーズ〉第1回「ソロ」では、自己の限界に迫らんとする渾身の演奏を聴かせた。これぞ若手に飛躍の機会(と責任)を与え…

八ヶ岳高原サロンコンサート ジョン・健・ヌッツォ(テノール)

美しい自然と共に味わうノーブルな歌声  美しい自然に溶け込むように豊かな気分で音楽を楽しめる八ヶ岳高原音楽堂。年間を通じてさまざまなコンサートが行なわれている。この10月には、ウィーン国立歌劇場やメトロポリタン歌劇場など世界の主要舞台で活躍するスター・テノール、ジョン・健・ヌッツォが登場。ベッリーニの〈美しい月よ〉や、…

トーマス・ツェートマイヤー(ヴァイオリン) パガニーニ 24のカプリース 全曲

シャープな感性で紡ぐパガニーニ  伝統と革新、大胆さと繊細さ、ストイックさとアグレッシヴさ。これら一見、背反するように思える感覚をひとつに束ね、しなやかな響きを紡ぎ上げるヴァイオリニスト。それが、トーマス・ツェートマイヤーだ。鋭敏な感性で定番とされる名曲に新たな魅力を与える一方、数々の新作を初演するなど現代作品の紹介に…

カンパニー・フィリップ・ジャンティ『忘れな草』

歌・ダンス・マイムのマジカルな世界  「舞台の魔術師」と称されるフィリップ・ジャンティが主宰するカンパニー・フィリップ・ジャンティ。文楽に学んだ人形をはじめ、演劇、ダンス、マイム、マジックなどの技法を駆使したユニークな舞台は世界中で愛され、昨年には創立40年を迎えた。日本では1988年以来、来日を重ねており、この秋、1…

ファジル・サイ(ピアノ・作曲)&須川展也(サクソフォン)

“類を見ない新しい芸術作品”の誕生  この共演には未知の時間と新しい可能性、そして何より音楽が生まれる時間を共有する興奮が渦巻いている。これまでもさまざまな驚きとワクワク感を与えてくれた2人の音楽家、ピアノ&作曲のファジル・サイと、サックスという楽器に革命の時代をもたらした須川展也が、研ぎ澄まされた才能をぶつけ合うので…

王子ホール バロック・ライヴ劇場 第1回〜第3回

バロックの歓びに満たされる3夜  難しい理屈は抜きにして、とにかく聴いてみてほしい。そうすれば、心の琴線に触れる至福の時間がお約束できよう。王子ホールが放つ、瑞々しいライヴ感あふれるバロック音楽の新しいコンサート・シリーズ『バロック・ライヴ劇場』。それぞれバロック演奏の最前線を切り取ったような3つのステージは、いずれも…

ダニール・トリフォノフ(ピアノ)

ミステリアスな輝きを放つ美音  2011年チャイコフスキー・コンクールで頂点に輝いたトリフォノフは、その優勝を契機に見事な飛翔を遂げた。今や世界で多忙な演奏活動を行う。ミステリアスな輝きを持つ美音、自然発生的に湧き出す音楽。聴衆は頭で考えることを忘れ、ひたすら音楽に身を任せる楽しみを味わうことになる。強い引力を持つピア…

レ・ヴァン・フランセ(管楽アンサンブル)

6人の達人が作る濃密な時間  管楽器の“ドリーム・チーム”とでも呼びたくなる、あの腕利きたちが今年もやってくる。10月22日、東京オペラシティでレ・ヴァン・フランセがコンサートを行う。メンバーはエマニュエル・パユ(フルート)、フランソワ・ルルー(オーボエ)、ポール・メイエ(クラリネット)、ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホ…

長野市芸術館 開館記念プレイベント 久石譲 × 新日本フィルハーモニー交響楽団

長野に響く“久石サウンド”  2016年春にオープン予定の長野市芸術館。その開館プレイベントとして、同館芸術監督の久石譲がホクト文化ホールで新日本フィルハーモニー交響楽団を指揮する。作曲家として活躍する一方、近年はクラシック音楽の指揮者として舞台に立つ機会も多い久石が、自作とベートーヴェンの「英雄」を披露するとあって、…

Kバレエ カンパニー 『カルメン』

3カップルが魅せる人間ドラマに期待  熊川哲也率いるKバレエ カンパニーが、今年、2作目となる全幕の新作を発表する。世界の名だたるオペラハウスで舞台美術を手がけるダニエル・オストリング、衣裳デザイナーのマーラ・ブルーメンフェルドと共に創作する『カルメン』全2幕。同名オペラとも、ローラン・プティやマッツ・エックらの先達が…