注目公演

ヤクブ・フルシャ(指揮) 東京都交響楽団

知られざるスークのファンタジー  ドヴォルザーク、スメタナ、ヤナーチェク…に続くチェコの作曲家といえば…ヨゼフ・スーク! ドヴォルザークの生徒であり義理の息子でもあるという彼は、後期ロマン派から近代に至る音楽史の中で「強烈に目立つことはないけれど、気がついた人は幸せになれる」という“四つ葉のクローバー”的な存在。作曲に…

ストラディヴァリウスの響き レイ・チェン×石坂団十郎×江口玲

名器で名演を聴く  2014年春にオープンすることで話題の「よみうり大手町ホール」。501席の真新しく親密な空間に名器ストラディヴァリウスの優美で艶やかな音色が響き渡る。そんな贅沢な夕べが当公演だ。出演はレイ・チェン(ヴァイオリン)と石坂団十郎(チェロ)の若手実力派2人。12年にサントリーホールで行われた《ストラディヴ…

第425回 日経ミューズサロン 国立モスクワ音楽院室内合唱団

ダイナミックでクリアなハーモニー  4度目の来日となる国立モスクワ音楽院室内合唱団は、国立モスクワ音楽院合唱指揮科の現役学生とその卒業生で構成された合唱団。1994年にボリス・テヴリンによって組織された。今回は35人が来日。2012年に没したテヴリンは、国立モスクワ合唱団のヴラジーミル・ミーニンやモスクワ・アカデミー合…

東京オペラシティ B→C 大野雄太(ホルン)

ホルンの過去と未来をタイム・トラベル!  東京オペラシティの『B→C』は、楽器の魅力を深く楽しみたい人には実に美味しい公演だ。まして今度は「聴くだけでホルン史が体感できる」のだから食指をそそられる。主役の大野雄太は、山形大から東京芸大の別科&大学院を経て新日本フィル入団後、日本音楽コンクール、日本ホルン・コンクールで第…

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

時空を超えた新感触の音楽体験  新時代は鮮やかに始まった! 東京交響楽団&新音楽監督ジョナサン・ノットによる最初の公演だった4月のマーラーの交響曲第9番は、あらゆる音とフレーズを明確に紡ぐ現代音楽寄りのアプローチで、曲の斬新な構造を表出した快演。緊張感漲る東響の“栄養価の高い”演奏と相まって、新コンビの特質を早くも印象…

歌劇《梧桐雨》 〜楊貴妃物語〜

楊貴妃がオペラになった!  唐の楊貴妃といえば、日本でも有名な絶世の美女。玄宗皇帝に愛されたものの、将軍安禄山の反乱で運命は急転。逃避行の果て、軍の不満を抑えるべく貴妃は自ら命を絶つ。その潔い最期もあって、彼女の肖像は多くの芸術作品の題材であり続けている。  さて、この6月に横浜で、この美女の悲運を描くオペラ《梧桐雨 …

石田泰尚(ヴァイオリン)&関野直樹(ピアノ)with NHK交響楽団メンバーによる協奏曲の夕べ

火花を散らす共演に期待!  神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務め、楽団の“顔”として活躍する一方、クラシックという枠にとらわれないソロや室内楽でのしなやかな演奏活動が、幅広い聴衆からの支持を得ているヴァイオリンの石田泰尚。そして、日大大学院で博士号を取得後、ハンガリー国立リスト音楽院に学び、ブダ…

カスパラス・ウィンスカス(ピアノ)

リトアニアの俊英、日本デビュー  今、世界の主要ホールに次々と登場し、そのたびに絶賛されているという俊英ピアニスト、カスパラス・ウィンスカス。いよいよ日本でもその実演を聴く機会が訪れる。リトアニア国立音楽・演劇アカデミー、ワルシャワのショパン音楽院、ニューヨークのジュリアード音楽院で研鑽を積み、2008年のカーネギーホ…

第5回仙台国際音楽コンクール 優勝記念演奏会 東京公演 ソヌ・イェゴン(ピアノ)

“感情の旅”を体感するプログラム  第5回仙台国際音楽コンクールピアノ部門の優勝者、ソヌ・イェゴンの演奏が、いよいよ東京でお披露目となる。協奏曲を課題の中心とするこのコンクールは、これまでも、フレッシュであると同時にどこか熟達した部分を持ち合わせた若者が優勝する傾向にあった。今年25歳を迎えるソヌもまた、音楽への純粋さ…

Hakuju Hall ワンダフル one アワー 第10回 N響精鋭メンバーによる管楽アンサンブル

200年を超えて甦る、佳きウィーンの愉悦  それはベートーヴェンも聴いた響きだ。主に木管楽器を用いた管楽アンサンブル「ハルモニームジーク」は、野外等で市民が身近に楽しめることから、18世紀後半頃に大人気を博し、ベートーヴェンもオリジナル作品を書いている。そして各2本の管楽器にコントラバス等を加えた9人の編成は、豊かな表…