注目公演

ジョナサン・ノット(指揮) 東京交響楽団

両大家の想いをこめた捧げもの  以前ジョナサン・ノットにインタビューした際、彼は「東響では、ドイツ的な音を目指すべく、ドイツ・ロマン派の音楽を主に取り上げたい」と話していた。そして実際、今年4月の音楽監督就任以来、マーラー、シューベルト、ブラームスを軸としたプログラムで、明晰かつエネルギー溢れる演奏を披露してきた。次い…

VOCES8 (声楽アンサンブル)

ブレイク中のアカペラグループが贈る極上のクリスマス  ウェストミンスター聖歌隊出身の若者8人組によるイギリスの声楽アンサンブル、VOCES8が、ふたたび来日する。おなじみのクリスマス・キャロルから、ミュージカルの名曲まで、彼らならではのレパートリーを披露してくれる。  VOCES8といえばまっさきに思い出されるのが20…

榎本玲奈(ピアノ)

曲に籠めた想いは“祈り”と呼べるもの  何に強いエナジーを感じ、どう光を当てて包容したいのか。そのプレゼンテーションの仕方がクリアで、人々の共感を引き寄せることのできる音楽家は多いわけではない。アルバム『In a Landscape〜ある風景のなかで』でデビューを飾った榎本玲奈は、それができるピアニストの一人に違いない…

フォーレ四重奏団

アルゲリッチも絶賛のアンサンブル  「室内楽こそが、音楽における唯一かつ真正なる形式で、最も正当な個性の表現である」。近代フランスの巨匠ガブリエル・フォーレは、かつてこう語った。その偉大な先人の名を冠し、世界的にも珍しい常設のピアノ四重奏団として、緻密で繊細、時に大胆なプレイで世界中の聴衆を感嘆させている「フォーレ四重…

昼の音楽さんぽ 第19回 きりく・ハンドベルアンサンブルのクリスマス

超絶技巧のハンドベルの“オーケストラ”  清澄な音色で聴く者すべてを魅了し、ハンドベル芸術の最高峰と称えられている精鋭集団「きりく・ハンドベルアンサンブル」。この楽器の第一人者で、さらに新しい地平を切り拓き続けている大坪泰子のもと、管・打楽器の経験を持つ若手奏者で組織された。2007年から3度のアメリカ・ツアー、11年…

ケマル・ゲキチ(ピアノ)

本当に弾きたい作品だけを選んで  超絶技巧のピアニストとして人気を集め、50代を迎えた今も精力的な活動を続けるケマル・ゲキチ。今回、耳に新しい意欲的なプログラムでリサイタルを行う。  前半は、フランクの「前奏曲、コラールとフーガ」、「前奏曲、アリアと終曲」。晩年の境地を示すような内向的な音楽に、円熟期を迎えたゲキチが向…

大野和士(指揮) 東京都交響楽団

クラシック&モダンの隠れ名曲2本立て  来春から大野和士が東京に拠点を移す。欧米トップランクの歌劇場やオーケストラで経験と実績を積んだ大野の新ポストは、都響の音楽監督。ファンではなくても期待が膨らむ。  12月の定期は彼らの今後を占う大事な前哨戦となろう。クラシック・モダンの隠れ名曲2本立てという選曲も大野らしい。まず…

銀座ぶらっとコンサート #92 平井千絵“ぴあのの部屋” Vol.6 〜わたしをオペラに連れてって〜

フォルテピアノとギターで誘うオペラの世界  作曲家たちの生きた時代の空気を今に伝え、フォルテピアノのチャーミングな音色とアイディア満載のコンサートで聴衆を惹き付ける平井千絵。彼女が毎回趣向を凝らした選曲で銀座の昼下がりを彩る王子ホールでの『平井千絵“ぴあのの部屋”』が今年も開かれる。昨年夏に引き続き、人気ギタリストの鈴…

小野寺修二 × SPAC『変身』

静岡でしか観られない新作登場!  朝起きたら虫になっていた、というあまりにも有名なフランツ・カフカの『変身』は、けっこう舞台化されている。ただ鍵になるのが主人公ザムザの見せ方だ。特殊メイクや虫の着ぐるみ着用などで登場したら、お笑いになってしまう。そこで演者は身体ひとつで、いかに観客の脳内に虫を現出させるかが腕の見せどこ…

『ビリー・エリオットミュージカルライブ/リトル・ダンサー』

ミュージカルになって初上陸!  周囲の偏見と闘いながら、ひたむきにバレエダンサーになる夢を追う少年と、彼を支える家族の物語。日本でも大ヒットを記録した映画『リトル・ダンサー』の舞台版ミュージカルは、トニー賞やローレンス・オリヴィエ賞をはじめ80以上の演劇賞を受賞。現在もロンドンでロングラン上演を行い観客を魅了し続けてい…