注目公演

ウィーン・カンマー・オーケストラ

本場の香りとフレッシュな味の一挙両得  「一粒で2度美味しい」とはこのことだ。シュテファン・ヴラダー指揮ウィーン・カンマー・オーケストラの公演に、ピアノの牛田智大が出演する。12歳でユニバーサルからCDデビューし、テレビ等でも話題を呼んだ牛田は、今まだ14歳。現在モスクワ音楽院ジュニア・カレッジに在籍している。ヨーロッ…

よみうり大手町ホール開館記念 ラ・プティット・バンド

新ホールで聴くバッハの真髄  2014年3月、東京・大手町にエンタテインメントの創造と、文化・情報の発信拠点が新たに誕生する。「よみうり大手町ホール」は、読売新聞東京本社新社屋内にオープンする約500席の空間。優れた音響や充実した映像設備、さらに能舞台の設定も可能で、ここから生まれる新たな文化の潮流が期待されている。そ…

マルク・アルブレヒト(指揮) 東京都交響楽団

円熟の大作と爽快な佳品の貴重なる生体験  2014年度の都響のプログラムが面白い。5月のB定期も、メンデルスゾーンのピアノ協奏曲第1番とコルンゴルトの交響曲という、生では滅多に聴けない組み合わせ。そこでまずはコルンゴルトに触れておこう。  “モーツァルトの再来”と呼ばれたオーストリアの作曲家コルンゴルトは、1934年か…

カザルス弦楽四重奏団

巨匠の意志を受け継ぐクァルテット  近代的なチェロ奏法を確立する一方、音楽を通じての平和運動に尽力したパブロ・カザルス。その名のみならず、音楽の魂も受け継ぎ、スペインが生んだ国際的な名声を得た初のクァルテットとなったのがカザルス弦楽四重奏団だ。ヴァイオリンのアベル、チェロのアルナウのトマス兄弟を中心として、1997年に…

ユベール・スダーン(指揮) 東京交響楽団

10年の蜜月への感謝をこめて  それは黄金時代と言っていい。ユベール・スダーンが東京交響楽団の音楽監督に就任して10年。彼は、シーズンごとにテーマを据えて多大な成果を挙げ、丁寧に磨き抜かれたアンサンブル、しなやかに呼吸する音楽で高い評価を獲得した。そしてこの3月、惜しまれつつ勇退する。  だが彼は、5月定期に戻ってくる…

水谷川優子(チェロ)

フランスとベルギーの煌めきの違いを描く  スケールの大きな音楽創りとしなやかな感性、人間性が滲む美音を武器に、国内外で精力的な活動を続けるチェロの水谷川優子。桐朋学園大学を経て、ザルツブルクやローマで学び、東京国際室内楽コンクールをはじめ、数々の受賞に輝いた。ソロから室内楽まで幅広いステージ活動をする一方、少年院などへ…

松本健司(クラリネット)

多彩な音色と音楽を、華麗なパートナーと共に  ここ数年でN響の管楽器の顔が変わってきた。その一人がクラリネットの松本健司だ。パリ音楽院で学び、トゥーロン国際ほか数々のコンクールで入賞後、2002年にN響に入団。現在は首席奏者として活躍している。その松本が、5月に逗子文化プラザホールでリサイタルを行う。「楽器を習い始めて…

ミハイル・プレトニョフ(ピアノ)

鬼才のピアニズム復活!  1978年にチャイコフスキー国際コンクールで優勝して以降、天才肌のピアニストとして国際的に活躍してきたミハイル・プレトニョフ。その活動が早くから作曲や指揮にまで広がっていたこともよく知られている。ロシア・ナショナル管を自ら創立し、瞬く間に世界的なレヴェルに鍛え上げた手腕も恐るべきものがある。 …

コンポージアム2014  ペーテル・エトヴェシュを迎えて

時代を築いた音楽、これからを築く音楽  時代を代表する作曲家が、自らの審美眼のみによって受賞者を選ぶ作曲コンクール「武満徹作曲賞」。このコンクールを核とする同時代音楽企画が『コンポージアム』だ。16回目となる2014年度は話題作を矢継ぎ早に発表し、指揮者としても活躍するペーテル・エトヴェシュが登場する。  エトヴェシュ…

第424回 日経ミューズサロン ヘルシンキ・アカデミー男声合唱団 初来日公演

フィンランドの誇る美しきハーモニー  ヘルシンキ・アカデミー男声合唱団は、約60年前にフィンランドの名門アールト大学の合唱団を母体に結成された、同国を代表する名人集団。生誕150年のシベリウス・イヤーを来年に控えて初来日を果たし、日経ミューズサロンのステージに登場する。シベリウスをはじめ、マデトヤやハンニカイネンらフィ…