注目公演

サントリー芸術財団 サマーフェスティバル2017

日本の戦前〜戦後の音楽シーンを俯瞰する意欲的な企画  サントリー芸術財団の『サマーフェスティバル』、今夏の目玉は片山杜秀が監修する「ザ・プロデューサー・シリーズ」だ。博覧強記で知られる片山がとりわけこよなく愛してきたのが、日本の現代音楽。学生時代から足で稼いだ経験と知識は、忘れられた作品へとリスナーを導く数々の仕事へと…

コロッケ&京フィル アメージングコンサート in 春秋座

モノマネ芸人による“新たなジャンル”の誕生なるか?!  「アートの域にまで高めた」と言われるまでの声帯・形態模写で、“モノマネ界のカリスマ”として君臨するコロッケ。そんな彼が新たな境地、クラシック・オーケストラとのコラボに挑む。しかも、会場は本来、歌舞伎など伝統芸能上演を目的とした京都芸術劇場 春秋座。果たして、どのよ…

ペーター・ダイクストラ(指揮) スウェーデン放送合唱団

最高峰のアカペラ芸術に浸る  もう長いこと恒例となっている、東京オペラシティでのスウェーデン放送合唱団の来日公演。世界最高峰の合唱団が頻繁に来日してその力を見せつけてくれるのは至福の喜びだ。指揮は前回と同じく、1978年オランダ生まれの首席指揮者ペーター・ダイクストラ。  今回は、20世紀の北欧と東欧の無伴奏作品を集め…

音楽堂アフタヌーン・コンサート 山田和樹(指揮) 東京混声合唱団 特別演奏会

合唱とバレエが織り成すユニークなコラボレーションが実現  唱歌から現代音楽までを歌う高度なテクニックと表現力で、我が国の合唱シーンで欠かせない存在になっている東京混声合唱団。昨年、創立60周年を迎え、その活動は円熟味を増している。この夏、2014年から同団音楽監督をつとめ、今もっとも注目を浴びている指揮者の山田和樹とタ…

KAAT×Nibroll『イマジネーション・レコード』

“イマジネーション”が失われた時間をつなぎとめる  結成20周年となるNibroll(ニブロール)はつねにその時代の、ひりつくようなリアルを鋭く描きだしてきた。演出・振付の矢内原美邦は高速・高密度のダンス、高橋啓祐はダンサーの身体性を拡張するような映像、音楽のSKANK/スカンクは有機的なノイズも駆使する。いずれも長年…

日本橋オペラ特別公演 オスカー・ヒッレブランド(バリトン) & 福田祥子(ソプラノ) デュオリサイタル

東西の名歌手2人で聴くヴェルディとワーグナーの名曲  東京メトロ水天宮前駅から徒歩2分、中央区立日本橋公会堂内にある「日本橋劇場」は、400席強の程よいサイズ。内装も美しく、落ち着いた空間である。  さて、このホールを根城とする団体〈日本橋オペラ〉が、来る8月下旬に特別公演を開催。内容は、2人の“ドラマティックな声音を…

傘寿記念 平井丈一朗 チェロ演奏会

縁の曲とともにバースデーを祝う  「芸術家に年齢はない」との一心で、“平和に繋がる音楽の創造”に身を捧げる人生だ。巨匠パブロ・カザルスの後継者として国際的に活躍を続け、今年で80歳の傘寿を迎えた名チェリスト、平井丈一朗。その記念となるステージは、前半でピアノ、後半でオーケストラと共演し、豊かな音色で、思い入れ深い旋律の…

田尾下哲シアターカンパニー オペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》

戯曲とオペラ、両方の魅力を味わう  昨春突如として現れクラシック音楽界を騒然とさせたオペラ《セヴィリアの理髪師の結婚》が今夏、待望の再演を果たす。  「劇作家ボーマルシェの連作にもとづいたロッシーニ《セヴィリアの理髪師》とモーツァルト《フィガロの結婚》。この2つのオペラを関連づけ、上演機会が極めて少ない原作の戯曲に改め…

第59回熊本県芸術文化祭オープニングステージ ヤマカズが贈る 新・オーケストラ

新作から「千人の交響曲」まで多彩で意欲的なステージ  熊本県最大規模の文化の祭典『熊本県芸術文化祭』が、今年も8月から12月にかけて開催される。その幕開けを飾る「オープニングステージ」は、「芸術を高め、文化を広め、次世代へつなぐ」という同文化祭のコンセプトを具現化するものと位置づけられ、2015年からは指揮者の山田和樹…

熊谷和徳『Journey in the Rhythm―NEW BEGINNING』

プロ活動20年の軌跡を辿る  プロ活動20周年を迎える熊谷和徳が、これまでの集大成といえるタップダンス公演を開催。19歳でタップの本場ニューヨークへ渡り、以来日本を代表するタップダンサーとして第一線で踊り続けてきた軌跡を辿る。  日本はもちろんその活躍の場は世界に及び、2014年にはタップ界で最も権威あるフローバート賞…