澤亜樹(ヴァイオリン)

花開く英国仕込みの夢

 英国王立音楽院を首席で卒業し、現在は東京芸大大学院でさらなる研鑽を積む新進気鋭のヴァイオリニスト、澤亜樹。6歳でヴァイオリンを始め、東京芸大付属高校時代にイギリスへ留学、早くも世界を舞台に飛躍を始め、2006年には第17回パリ国際バッハコンクールのヴァイオリン部門で第2位入賞を果たした。10年に再び渡英し、2年間にわたって王立音楽院へ留学。帰国後も音楽性や技術を磨きつつ、精力的な演奏活動を展開している。リサイタルでは、イザイの無伴奏ソナタを核に。そして、ソリストとしてだけでなく、室内楽でも高い評価を受けるピアノの名手・野田清隆の共演を得て、ベートーヴェンのソナタ第7番、ショーソンの「詩曲」、バルトークのラプソディー第2番などを披露する。彼女の幅広いレパートリーと豊かな音楽性を物語る、多彩なラインナップ。音楽界の未来を担う逸材の、魅力がほとばしるステージとなろう。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2014年3月号から)

★4月27日(日)・東京文化会館(小) 
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