ヴェーラ弦楽四重奏団 ベートーヴェン:弦楽四重奏曲全曲演奏会 《完結編》

ついに偉業達成!


 東京フィルのコンサートマスター三浦章宏と、N響第2ヴァイオリンのフォアシュピーラー大林修子。そして、東響首席ヴィオラ奏者の青木篤子と、東京フィル首席チェロ奏者の渡邉辰紀。在京一流オーケストラの精鋭たちで結成されたヴェーラ弦楽四重奏団。
「オーケストラは共同作業。皆で創り出す音楽だが、クァルテットは、自分たちの音楽観をぶつけてみる世界。そこから、どんどん良いものが生まれてくる」と、白刃を交えるかの如くにサウンドを磨き続け、6年目を迎えた。そして今年12月、結成当初から取り組んでいるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏会が、いよいよ完結へ。最後は、第7番「ラズモフスキー第1番」と、第14番との組み合わせで締め括る。横浜の地が生んだ本格派クァルテットとして、「まるでオーケストラのよう」と聴衆を驚嘆させてきた4人。次はどう驚かせてくれるのか。そう、このステージは、新たな“始まり”の場でもある。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2013年11月号から)

★12月8日(日)・横浜みなとみらいホール(小)
問 横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh