【公演レポ】バイエルン国立歌劇場《パルジファル》

 「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル2018」が開催されているバイエルン国立歌劇場で上演中のワーグナー《パルジファル》。7月8日(日)の公演は、「Oper für alle 2018」として劇場前のマックスヨーゼフ広場でパブリック・ビューイングが行われたほか、「STAATSOPER.TV」でライブ・ストリーミング配信も実施。ライブ・ストリーミング配信は24時間限定でオンデマンド配信もされる。
(2018.7.8 バイエルン国立歌劇場 Official Photo:Ruth.Walz、Wilfried.Hoesl Report&Photo:M.Terashi/TokyoMDE)

 キリル・ペトレンコ指揮のもと題名役のヨナス・カウフマン以下、ルネ・パーペ(グルネマンツ)、クリスティアン・ゲルハーヘル(アムフォルタス)、ニーナ・シュテンメ(クンドリ)、ウォルフガング・コッホ(クリングゾル)など錚々たるワーグナー歌いをそろえ、クリングゾルの花園の乙女たちにはゴルダ・シュルツ、タラ・エロート、セレーネ・ザネッティらを配するなど豪華な布陣の音楽スタッフだけあって、生み出される音楽は当然のごとくすばらしく、“いま聴ける最高のワーグナー”を期待するファンを裏切ることはない。
 
 それ以上に、本公演で注目されるのは、現代美術家ゲオルグ・バゼリッツの舞台美術をもちいたピエール・アウデイの演出だ。装置、照明、衣裳、ドラマトゥルグにはピエール・アウデイとの協働も多いスタッフをそろえ、なかでも照明はバゼリッツの美術と相まって大きな演出効果をもたらす。
 第1幕の舞台装置を上下まったく逆に設えた第3幕は、「さかさま絵画」のバゼリッツの面目躍如だが、そこに込められた意味を読み解くことで、アウディの演出意図が浮かびあがってくる。

【第1幕】

(C)R.Walz

(C)R.Walz

【第2幕】

(C) Ruth.Walz

(C) Ruth.Walz

(C) Ruth.Walz

【第3幕】

(C) Ruth.Walz

(C) Wilfried.Hoesl

(C) Wilfried.Hoesl

カーテンコールより

中継用カメラは1階後方のほか、左右の2階バルコニー、オケピット横にも

中継スタッフ

ライブ・ビューイングの様子

Oper für alle 2018の終わりに、今年のバイエルン国立歌劇場のシンボルカラー黄色と青色の風船を放つ粋なはからい

オペラ・フェスティバルを伝える南ドイツ新聞

■Making of PARSIFAL | Vol. 1 Painting

■Making of PARSIFAL | Vol. 2 Sculpture

■Making of PARSIFAL | Vol. 3 Construction

◆オンデマンド配信スケジュール:
バイエルン国立歌劇場「STAATSOPER.TV」
リヒャルト・ワーグナー《パルジファル》(新演出)
演出:ピエール・アウディ
指揮:キリル・ペトレンコ
7月9日(月)午後7時〜7月10日(火)午後7時(現地開催日程:7月8日上演)
視聴URL:https://www.staatsoper.de/tv-asia(英語字幕)