神奈川フィルハーモニー管弦楽団 みなとみらい小ホール特別シリーズ

親密な空間でのブランデンブルク協奏曲全曲演奏

鈴木優人 C) Marco Borggreve

 昨年11月にモンテヴェルディの大作オペラ《ポッペアの戴冠》を指揮し、12月には神奈川フィルの「第九」で急病の鈴木秀美の代役を急遽務め、今年2月にはバッハ・コレギウム・ジャパンの定期演奏会に指揮デビューしてバッハの「ヨハネ受難曲」を振るなど、目覚ましい活躍を続ける鈴木優人。そんな彼が、神奈川フィルで今年から始まる「みなとみらい小ホール特別シリーズ」の第1回と第2回に登場する。
 同シリーズは、小ホールの親密な空間を使った、神奈川フィルの室内オーケストラによるコンサート。最初の2回で、バッハの「ブランデンブルク協奏曲」全曲(第1回が第1、3、5番、第2回が第2、4、6番)とストラヴィンスキーの「プルチネルラ」組曲(両回とも)を演奏する。バロックを得意とする鈴木ならではのプログラムといえよう。
 「ブランデンブルク協奏曲」では、近年、若手実力者が加わった神奈川フィルの主力メンバーのソロが楽しみである。「プルチネルラ」組曲は、ペルゴレージら18世紀イタリアの楽曲を土台にした擬古典的な作品。6月に調布国際音楽祭で優人の父・鈴木雅明がフェスティバル・オーケストラで同じ曲を指揮するだけに、“父&子”での聴き比べもできるので興味津々だ。鈴木は、前述の「第九」だけでなく、昨年4月の音楽堂シリーズで、バッハ「チェンバロ協奏曲」、ハイドン交響曲第101番「時計」、ベートーヴェン「レオノーレ」序曲第2番を共演するなど、神奈川フィルと厚い信頼関係で結ばれている。親密な空間での神奈川フィルの新シリーズに注目したい。
文:山田治生
(ぶらあぼ2018年5月号より)

第1回 2018.7/19(木)、第2回 7/20(金)各日19:00
横浜みなとみらいホール(小)
問:神奈川フィル・チケットサービス045-226-5107 
http://www.kanaphil.or.jp/