橋本弦法 テノール・リサイタル シューマンの夕べ

聴き手の心を揺さぶる魂の歌声

 聴衆は、幸せな出逢いの“目撃者”ともなろう。ドイツ仕込みの魂の歌声で聴く者の心を揺さぶる実力派テノール、橋本弦法。そして、国際的な登竜門で実績を積み、現在は日本を拠点とするロシア人ピアニスト、エフゲニー・ザラフィアンツ。2人の名手が、シューマンのたおやかな旋律を紡ぐ。
 東京藝大博士課程でシューマンを研究し、修了後に渡独してミュンヘン音大に学び、オスナブリュック歌劇場の専属歌手を務める一方、独墺で広く活動を展開した橋本。現在は「東京インターナショナル音楽声楽アカデミー」を主宰、独自の理論に基づく指導で、海外に羽ばたく俊英を輩出している。
 グリンカ音楽院・同大学院などに学び、ポゴレリッチ国際第2位などコンクール入賞を重ねて、国際的な演奏活動の傍ら、愛知県立芸大で客員教授を務めるザラフィアンツとのリサイタル。ハイネの名詩による「詩人の恋」をはじめ、シューマンのリートの佳品の数々をたっぷりと。さらに、ザラフィアンツがソロで「森の情景」を添える。
文:笹田和人
(ぶらあぼ2018年5月号より)

2018.5/20(日)18:00 東京オペラシティ リサイタルホール
問:東京声楽フレンズフォーラム080-5037-9189 
http://www.tioa.jp/