ディオティマ弦楽四重奏団 バルトーク弦楽四重奏曲全曲演奏会

バルトークの6曲を一晩で弾き切る衝撃のクァルテット


 ベートーヴェンの至高の弦楽四重奏曲集に比肩する存在と言われるバルトークの6曲の弦楽四重奏曲を、一晩で弾き切ってしまおうという団体が登場する。それがフランスのディオティマ弦楽四重奏団である。2015〜16年に彼らがショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲全曲演奏会を横浜みなとみらい小ホールで展開したことも、まだ記憶に新しいが、その同じ会場で、今回はバルトークの6曲の全曲演奏に挑むのである。
 ディオティマ弦楽四重奏団は、パリとリヨンの国立高等音楽院で学んでいた4人の弦楽器奏者が1996年に結成した弦楽四重奏団。以後、積極的に最先端の音楽に挑戦し続けており、ブーレーズ、ファーニホウ、細川俊夫などの作品の演奏において高い評価を獲得しているし、それだけでなく、古典から20世紀の作品まで、幅広いレパートリーに見事な解釈を施した演奏を聴かせてくれるグループである。それだけに今回のバルトークの全曲演奏会は楽しみな企画となる。
 難曲として知られるバルトークの弦楽四重奏曲を、第1番から第6番まで、その作曲過程を追うように聴いていくことができる訳だし、創作の変化、時代の移り変わりなどの要素が様々な形で彼らの演奏に表現されるに違いない。それはまさに作品と共に生きるという、音楽だけに可能な体験を聴き手にもたらしてくれるはずだ。気鋭のディオティマ弦楽四重奏団ならではの鋭い演奏を期待し、その現場に立ち合いたい。
文:片桐卓也
(ぶらあぼ2018年4月号より)

2018.6/12(火)18:30 横浜みなとみらいホール(小)
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000 
http://www.yaf.or.jp/mmh/