第6回調布国際音楽祭2018 記者会見

 「調布国際音楽祭2018」が6月24日から7月1日まで、調布市グリーンホールをメイン会場として開催される。2月14日に会見が行われ、同音楽祭エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人、アソシエイト・プロデューサーの森下唯、コミュニケーション・アドバイザーの平野敬子、調布市文化・コミュニティ振興財団常務理事の吉田育子らが登壇した。
(2018.2/14 調布市文化会館たづくり Photo:I.Sugimura/Tokyo MDE)

左より:森下 唯、平野敬子、鈴木優人、吉田育子

 同音楽祭は、2013年より「調布音楽祭」の名でスタートし、昨年「調布国際音楽祭」と改称。「バッハの演奏」「アートとの連携」「次世代への継承」の3つをテーマとして毎年開催されている。
 鈴木は6年目の意気込みを以下のように述べた。
「この音楽祭は、私自身も小学校3年生から住んでいるこの調布市と、父(鈴木雅明)が創設したバッハ・コレギウム・ジャパン(以下BCJ)との相互協力に端を発しています。BCJもずっと取り組んできたバッハの音楽の懐の広さと深さをみんなで再認識する――それがブレないテーマです。バッハは、普段まったく音楽に関わりのない生活を送っている人にとっても、もしかしたら人生を変えることになるかもしれない、そのくらいの強さと多様性をもった音楽だと思います。今年の演目も多岐にわたっていますが、すべてのイベントがバッハにつながっています」
 アートとの連携、次世代への継承については、「時間芸術である音楽は、他の芸術に比べて儚いものかもしれません。音楽家だけではできないことがあるので、さまざまな芸術形態から力をもらって、調布から音楽のパワーを出していくことを2番目の柱として掲げています。また、調布市内には桐朋学園大学など多くの教育機関があります。ここで学んでいる次世代に音楽をつないでいきたい」と抱負を述べた。

鈴木優人

 主なプログラムは、同音楽祭監修の鈴木雅明が振るフェスティバル・オーケストラ公演(6/30)、鈴木優人指揮BCJによるモーツァルト《劇場支配人》《バスティアンとバスティエンヌ》の2本立て(7/1)、平野啓一郎の小説『マチネの終わりに』に因んだ曲目が並ぶ福田進一&大萩康司のギター・デュオ(6/28)、ジョアン・ラン(ソプラノ)と鈴木優人(フォルテピアノ)によるドイツ・リート(6/29)、森下唯がピアノ・ソロを務め、鈴木優人率いるアンサンブル・ジェネシスと共にクープランからラヴェルまでフランス音楽をとりあげる「ヴェルサイユの光と影」(6/30)、レイチェル・ポッジャー(ヴァイオリン)の無伴奏リサイタル「Guardian Angel(守護天使)」(7/1)、深大寺本堂で行われる寺神戸亮トリオ公演(6/27)など。そのほか、地元の高校や市民合唱団が参加してのオープニング・セレモニー(6/24)やキッズ向け公演、無料のオープンステージ、野外コンサートなどが市内各所で行われ、街全体が音楽であふれる8日間となる。なお、昨年誕生したエンブレムのデザイナーでもある平野敬子と工藤青石(あおし)が、コミュニケーション・アドバイザーに就任し、ビジュアル広報面に協力するという。

 続いて、鈴木雅明がビデオメッセージを通じて次のように語った。
「今年は、イギリスからソプラノのジョアン・ランさん、バロック・ヴァイオリンのレイチェル・ポッジャーさんというお二人の素晴らしいアーティストをお迎えします。また、フェスティバル・オーケストラは、アマチュアを含めた若い音楽家たちで構成され、都内主要オーケストラのメンバーにより指導と共演をしていただく贅沢な企画。今年はメインにベートーヴェン『運命』、そして、バッハの『管弦楽組曲第3番』を取り上げます。それらの間に、バロックと現代の橋渡しの例として、ストラヴィンスキーの『プルチネッラ』組曲をお楽しみいただきます」

調布国際音楽祭
2018.6/24(日)〜7/1(日) 調布市グリーンホール、調布市文化会館たづくり、深大寺 ほか
http://chofumusicfestival.com/