クロード・ドビュッシー 没後100年 命日前日メモリアル・コンサート

没後100年に捧げるドビュッシーへのオマージュ

青柳いづみこ
C)Hideo Goto

 1989年に開始した青柳いづみこのドビュッシー・シリーズは、斬新な切り口でドビュッシー解釈に独自の視点をもたらしてきた。3月24日に浜離宮朝日ホールで開催する「クロード・ドビュッシー 没後100年〜命日前日メモリアル・コンサート」は昼夜の2回公演で、ひとひねりある内容が盛り込まれている。
 14時からの昼公演「ドビュッシーが見た夢〜10年ぶりのソロ・リサイタル」では、ロシア、東洋の音楽、象徴派のマラルメに触発された作品が並んだ。青柳自身が日本初演した「忘れられた映像」、高橋悠治編曲による連弾版の「牧神の午後への前奏曲」(高橋が共演)、そして傑作「前奏曲集第1巻」などが選曲された。
 「ドビュッシーの墓に〜書簡の朗読をまじえて」と題された19時からの夜公演では、1920年にルビュ・ミュジカル誌に掲載されたストラヴィンスキー、バルトークなどによる追悼曲、サティなど後続世代によるオマージュ曲が前半に置かれている。後半はすべてドビュッシー作品で、「2つのアラベスク」、「管弦楽のための映像」より「イベリア」の連弾版などが披露される。最後は愛娘に捧げた「子供の領分」を演奏しつつ、ドビュッシーのシュシュ(彼の娘の愛称)への手紙を朗読して締めくくられる趣向だ。ロビーには未完のオペラ《アッシャー家の崩壊》の自筆譜コピーなど多彩な資料が展示される予定。まさにドビュッシー三昧の一日になろう。
文:伊藤制子
(ぶらあぼ2018年3月号より)

[昼公演] ドビュッシーが見た夢〜10年ぶりのソロ・リサイタル
[夜公演] ドビュッシーの墓に〜書簡の朗読をまじえて
2018.3/24(土) 14:00 19:00 浜離宮朝日ホール
問:東京コンサーツ03-3200-9755 
http://www.tokyo-concerts.co.jp/