ライナー・ホーネック(指揮/ヴァイオリン) 新日本フィルハーモニー交響楽団

ウィーンの名手が“弾き振り”で聴かせる2大名作

ライナー・ホーネック

 ライナー・ホーネックといえば、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターにして、現在は紀尾井ホール室内管弦楽団(旧「紀尾井シンフォニエッタ東京」)の首席指揮者を務め、ヴァイオリニストとしても多くのコンサートに登場するという、日本でもおなじみの音楽家だ。そのホーネックが、新日本フィルハーモニー交響楽団の11月「トパーズ」定期シリーズに登場。ソロ・ヴァイオリンも兼ねた弾き振りスタイルで、ヴィヴァルディの「四季」とモーツァルトの「ハフナー」セレナーデという、2つの名作を披露する。
 2曲ともヴァイオリン・ソロが際立つ曲であり、オーケストラとの緊密なアンサンブルによって魅力が引き出される作品。「四季」はイタリアのヴェネツィア、「ハフナー」はオーストリアのザルツブルクで生まれた曲ながら、2人の作曲家ともにウィーンへの憧れが強かったという事実もある。とするなら、ウィーンの味わいを知り尽くすホーネックが音楽をリードすることで上品かつ典雅な演奏が生まれ、2人の作曲家は雲の上から微笑むかもしれない。
 個性的かつ意欲的なプログラムが多い今シーズンの新日本フィル定期だが、この回はオーケストラ・コンサートに興味津々の家族や友人を安心して誘えるプログラムだ。過去のコンサートで指揮者&リーダーとしてのホーネックに魅了された方も、期待を胸にすみだトリフォニーホールへ。
文:オヤマダアツシ
(ぶらあぼ2017年11月号より)

第580回 定期演奏会 トパーズ〈トリフォニー・シリーズ〉
2017.11/17(金)19:00、11/18(土)14:00
すみだトリフォニーホール
問:新日本フィル・チケットボックス03-5610-3815 
http://www.njp.or.jp/