IIJがベルリン・フィルの演奏会を「DSD™11.2MHz」で無料ライブ・ストリーミング

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は2017年9月17日(日)から、「PrimeSeat」で、DSD™11.2MHzのハイレゾ音源でのライブ・ストリーミングサービスを開始する。

 IIJはこれまで、KORG、Saidera Paradiso、ソニーと共同で、東京・春・音楽祭、ベルリン・フィルなどのハイレゾによるライブ・ストリーミングの配信実験を行ったほか、ベルリン・フィルのメディア子会社Berlin Phil Media GmbH(本社:ベルリン、ベルリン・フィル・メディア)のストリーミングパートナーとして、同団の演奏会映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」をサポート。これまでも、ベルリン・フィル・メディアよりコンサート音源のオリジナル・マスターの提供を受け、IIJのハイレゾ配信サービス「PrimeSeat」で無料で配信しているが、現在流通しているハイレゾ音源の中で最高音質のフォーマットDSD™11.2MHzによるライブ配信は世界初の試みとなる。

 「PrimeSeat」では、ベルリン・フィルの2017/18シーズンのうち、下記5つの公演をライブでストリーミング配信する予定だ。

◆第1回配信
●ライブ:2017年9月16日(土)19:00(ドイツ時間)〜 / 9月17日(日)02:00(日本時間)〜
●聴き逃し配信:2017年9月20日(水)11:00〜9月26日(火)24:00
指揮:マレク・ヤノフスキ
プフィッツナー: 歌劇《パレストリーナ》より3つの前奏曲
ブルックナー: 交響曲第4番変ホ長調《ロマンティック》

◆第2回配信
●ライブ:2017年12月3日(日)20:00(ドイツ時間)〜 / 12月4日(月)04:00(日本時間)〜
●聴き逃し配信:2017年12月6日(水)11:00〜12月12日(火)24:00
指揮:ベルナルド・ハイティンク
マーラー: 交響曲第9番ニ長調

◆第3回配信
●ライブ:2018年2月24日(土)19:00(ドイツ時間)〜 / 2月25日(日)03:00(日本時間)〜
●聴き逃し配信:2018年2月27日(火)11:00〜3月5日(月)24:00
指揮:サー・サイモン・ラトル / ピアノ:ダニエル・バレンボイム
ドヴォルザーク: スラブ舞曲 op.72
バルトーク: ピアノ協奏曲第1番
ヤナーチェク: シンフォニエッタ op.60

◆第4回配信
●ライブ:2018年4月13日(金)20:00(ドイツ時間)〜 / 4月14日(土)03:00(日本時間)〜
●聴き逃し配信:2018年4月17日(火)11:00〜4月23日(月)24:00
指揮:キリル・ペトレンコ / ピアノ:ユジャ・ワン
リャードフ: 《魔法にかけられた湖》
プロコフィエフ: ピアノ協奏曲第3番ハ長調
F・シュミット: 交響曲第4番ハ長調

◆第5回配信
●ライブ:2018年6月20日(水)20:00(ドイツ時間)〜 / 6月21日(木)03:00(日本時間)〜
●聴き逃し配信:2018年6月25日(月)11:00〜7月1日(日)24:00
指揮:サー・サイモン・ラトル
マーラー: 交響曲第6番

 DSD音源でのハイレゾ試聴にはPC(Windows/Mac)*と専用ソフトウェア「PrimeSeat」*、および、対応DAC*が必要となるが、DACがない環境でも、端末機器の再生能力に応じた音質(44.1kHz、96kHzなど)に自動コンバートして再生される。
 なお、DSD™ 11.2MHzコンテンツの再生には、常時約24Mbps以上の通信速度を確保できる再生環境が求められている。

【関連記事】
●IIJが世界初のハイレゾ音源によるライブ・ストリーミングサービスを提供開始
●ショパン・コンクール入賞者コンサートをハイレゾライブ配信
●東京春祭が大野&都響のベルリオーズ《レクイエム》ほかをオンデマンド配信、一部ハイレゾも
●東京春祭とベルリン・フィルが、ハイレゾ音源によるライブ・ストリーミング配信
●コルグがDSDレコーディング可能なUSB-DAC/ADCを発表、「AudioGate」も新開発