クラシカル・プレイヤーズ東京 最終公演

オール・モーツァルトで有終の美を飾る

 フルート奏者の有田正広を指揮に迎え、特に古典派からロマン派の作品に焦点を当て、鮮烈なサウンドを生み出してきたオリジナル楽器集団「クラシカル・プレイヤーズ東京(CPT)」が、前身にあたる「東京バッハ・モーツァルト・オーケストラ」の結成から、四半世紀でピリオドを打つことに。オール・モーツァルトの最終公演で、渾身の名演を聴かせる。
 CPTは東京芸術劇場が主体となり、2009年に組織。年2回の公演では、モーツァルトのフルート協奏曲全曲から、プレイエル製のフォルテピアノ使用によるショパンのピアノ協奏曲、ビゼーやメンデルスゾーンまで、わが国でのオリジナル楽器での上演でも例の少ない作品にも果敢に挑戦し、実演や録音を通じて、音楽ファンの耳を驚かせてきた。
 有田が得意とするモーツァルトで有終の美を飾るステージでは、第39番と第41番「ジュピター」の二大交響曲、CPTと共演を重ねて来た仲道郁代をソリストに、モーツァルト最後のピアノ協奏曲である第27番が披露される(ピアノはJ.A.シュタインモデル)。
文:寺西 肇
(ぶらあぼ2017年10月号より)

2017.10/13(金)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
問:東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 
http://www.geigeki.jp/