ヴェロニカ・エーベルレ(ヴァイオリン)

若き名手が作り出すシリアスで濃密な時間

C)Felix Broede

 ドイツ出身の気鋭のヴァイオリニスト、ヴェロニカ・エーベルレがトッパンホールで待望のリサイタルを開く。エーベルレはわずか16歳でサイモン・ラトルに抜擢されベルリン・フィルと共演するなど、早くからその将来を嘱望されてきた、チュマチェンコ門下の才人。日本でもN響や読響との共演やマーティン・ヘルムヘンらとの室内楽で、説得力に富んだ雄弁な名演を聴かせている。
 今回のリサイタルではバルトークのヴァイオリン・ソナタ第1番、バッハのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番ホ長調、シューマンのヴァイオリン・ソナタ第2番ニ短調という大変に聴きごたえのあるプログラムが組まれた。名器ストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」を操って、モダン、バロック、ロマンティックと三者三様のスタイルによる名曲をどう聴かせてくれるのか。イスラエル生まれのシャイ・ウォスネルのピアノとともに、濃密な時間を作り出してくれることだろう。
文:飯尾洋一
(ぶらあぼ2017年9月号より)

2017.10/28(土)18:00 トッパンホール
問:トッパンホールチケットセンター
  03-5840-2222 
http://www.toppanhall.com/