堀米ゆず子(ヴァイオリン) J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト at Hakuju Vol.3

2人の“B”は音楽作りの原点

堀米ゆず子 (C)T.Okura
堀米ゆず子 (C)T.Okura

 「バッハは背骨のよう。ブラームスは心のひだ。この2人の作曲家は過去30年の演奏生活において、感情表現の基本であり、私の音楽作りの核となっています」。我が国を代表するヴァイオリンの名手、堀米ゆず子は語る。彼女が愛してやまない、そんな2人の偉大な作曲家の佳品を特集する意欲的な全6回シリーズ『堀米ゆず子 J.S.バッハ/ブラームス プロジェクト at Hakuju』。第3弾となる今回は、1982年に難関・ミュンヘン国際コンクールで最高位入賞を果たしたクラリネットのチャールズ・ナイディックを迎える。国際的な活躍の一方、名門ジュリアード音楽院で後進の指導も行う名手だ。そこに、山口裕之(ヴァイオリン)、佐々木亮(ヴィオラ)、ユリウス・ベルガー(チェロ)と堀米の盟友が加わり、ブラームスのクラリネット五重奏曲を紡ぐ。そして、後半はもちろんバッハ。鍵盤楽器のための「インベンションとシンフォニア」を弦楽三重奏版で披露し、最後は堀米のソロによる無伴奏パルティータ第1番で締め括る。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年10月号から)

10/28(火)19:00 Hakuju Hall
問:Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 
http://www.hakujuhall.jp