樫本大進、ベルリン・フィルのコンサートマスター内定について語る

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の第1コンサートマスターに内定したヴァイオリニスト、樫本大進が7月24日に東京で記者会見を行った。
 「とにかくオーケストラ・レパートリーが楽しみで、ベートーヴェンやブルックナーのシンフォニーを弾くことができるのが嬉しいです。ベルリン・フィルは、僕にとってずっと憧れのオーケストラだった。ただただ凄いチャンス与えてもらえて嬉しい。新しい人生が始まることになると思います」
 ベルリン・フィルの特徴については「メンバー一人ひとりが自分の音色を大切にしていて、ある意味でソリストたちによる室内楽のようなオーケストラ」と捉えており、「僕も自分のパーソナリティがオーケストラに良い影響を与えるこができればいいなと思っています」とコメント。過去、ベルリン・フィルはフルトヴェングラー、カラヤン、アバドといった大指揮者たちが常任指揮者を務めてきた。同フィルの現芸術監督・首席指揮者、サイモン・ラトルについては「伝統を受け継いだ尊敬すべき凄い指揮者です」と高く評価。今後は「室内楽もソロも続けたいし、コンチェルトも弾いていきたい。オーケストラ側からソリストの演奏を聴くのは大きな勉強になると思います」と抱負を語った。