硬派弦楽アンサンブル 「石田組」

アグレッシヴな熱いサウンドにノックアウト!

石田泰尚 (C)井村重人
石田泰尚 (C)井村重人

 14人の男たちが奏でる、熱いサウンドに酔いしれろ! 神奈川フィルのソロ・コンサートマスターで、クラシックにとどまらないボーダーレスな演奏活動、ヴァイオリニストらしからぬルックスでも大人気の石田泰尚。そんな石田がプロデュースするスーパー・ストリングス・ユニットが硬派弦楽アンサンブル「石田組」だ。
 「2011年にヴィヴァルディの『四季』を演奏した際、偶然にメンバーが男性ばかりだった。とてもアグレッシヴに仕上がって、『男だけもなかなか良いな!』と…」と、石田は結成のきっかけを説明。「13人の組員(メンバー)は、今まで自分と共演したことがあり、多方面で活躍している、信頼できる人たちばかりです」と語る。
 “旗揚げ公演”となる今回は、まず、結成のきっかけとなった「四季」全曲を披露。そして、石田が特にこだわりを見せるピアソラから「ブエノスアイレスの四季」、そして「石田組」のためのオリジナル編曲で「ビジュージャ」「リベル・タンゴ」を。さらに、映画音楽から「ニュー・シネマ・パラダイス」、ロック・ナンバーからUKの名曲「シーザーズ・パレス・ブルース」を配した。
 「とにかく、一緒に盛り上がって下さい!」と石田。「ここで終わりにしたくないし、早くも周囲では『自分も入りたい』という声も出ています。今後はステージの企画内容や曲目によって、奏者を決めるという形になりそう。ここをスタートに、石田組の活動が広がって、色々な機会に演奏できれば」。
文:笹田和人
(ぶらあぼ + Danza inside 2014年9月号から)

10/10(金)19:00 横浜みなとみらいホール
問:横浜みなとみらいホールチケットセンター045-682-2000
http://www.yaf.or.jp/mmh