辻井伸行「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」 優勝 記者会見

 日本人として初めて「ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール」で優勝した辻井伸行(20歳)が、6月10日(水)、都内のホテルで記者会見を開いた。「コンクールのファイナル・ラウンドでは、お客さんが僕の演奏を聴いてノッてくるのがわかったおかげで、本当に楽しく弾くことができました。音楽はいつも楽しいですし、つらいと思ったことは一度もないです。表彰式でヴァン・クライバーンさんに抱きしめられたときは本当に感動しました」とコンクールの感想を語った。また、尊敬するピアニストはエグゲニー・キーシンで、何回かコンサートに足を運んでいると語った。カラオケが大好きで、よく歌う曲は氷川きよしの「ズンドコ節」、井上陽水の「少年時代」であることなども明かした。

 連日の報道で会見会場には記者150人、テレビ・カメラ20台、カメラが50台とクラシック音楽関係の会見としては異例の人数が集まり、マスコミの注目の高さが窺えた。